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(筆頭侍女)レイラ・アンデライト(1)

「秋の交遊会」の時期がやっと終わりを迎えました。

 婚約者で、ダルトーム伯爵家の家人で、ワーランド子爵家の監督管理者で、私の婚約者であるウェリス・エリオンも、笑顔でワーランド領に戻ってきました。


 行くときは、本当に嫌そうな顔していましたものね……


 ワーランド家の本邸に、現在、私は住み込んでいます。

 私の役職は筆頭侍女。なんかすごいですね、職名は。

 でも、いろいろ微妙な立場なのです。


 まず持って、ワーランド家の本邸には、ウェリス様と私しか住んでいません。

 これは、婚前から同居している……うふふ、そういう理由ではないのです。


 本来、ワーランド子爵とその家族が住む場所ではあるのですが、前当主のエーデ前子爵は事実上、謹慎扱いのため、監視のある街の方で暮らしています。

 元奥様とウェデル様はダルトーム領から逃げ出した形となりましたが、元奥様の実家であるとか、ウェデル様の知人を頼ってのことです。果たして、受け入れてもらえたのでしょうか?

(まあ、無理な気がしますが……)


 パール様は、王立学園の寮に住み込んでいます。

 当然ながら、夏季休暇にはこちらには帰ってきていません。それはそうですよね、頼るべき家族はここには居ないのですから。


 そして、本題である、この館の現当主であるリード様。

 ここには帰ってきていません。私の顔を見るために、この本邸に顔を出す程度なのです。

 エーデ様の失脚の後、エーデ様の私室に来られたことはありますが、あくまでワーランド子爵家の当主としての書類等を探しに来ただけで、それらの整理や管理については、ウェリス様と私が任された状況です。


 リード様の私物といえば、もともと住んでいた別邸の自分の部屋にあるだけ。

 しかも、ほぼ持ち出すことのないものばかりです。そうですね、必要なものは王立学園の寮に入るたおきに持ち出していますから。


 ワーランド領の経営について、ウェリスさんと情報共有や意見交換をするためにワーランド領に再々来られますけれど、そのときはワーランド領の文官達が執務している、街にある領主館を使っています。仕事関係で、こちらに顔を出す必要はないわけです。

いつもありがとうございます。

お蔭様で、あと少しで900,000PVです><b

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