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「総括の場」(2)

GWですね。

自分も家族もフルに連休というわけにはいかないのですが、ボチボチと連続投稿させてもらえれば^^;

 たまに視線のあうウェリス先輩の心の声が、やっと届き始めました。


『チクショー、リード君にまたしても嵌められてしまった。

 なんで、ダルトームの領経営に携わっていたとはいえ、一介の文官であった俺が、交遊会の「総括の場」で子爵家の代表の席に座っていないといけないのか。


 男爵家の奴らの視線は冷たいし、他の子爵領の皆さんも少し引いた眼でみているし……

 まあ、考えてみれば、「他の子爵領の皆さん」には、これまで、そこそこ、やり取りがあるし、それぞれの家の「痛いところ」も多少なりと自分は把握していることをお互い知っているから、少なくとも他家の貴族も僕を鼻で笑うような事はしてこないか。


 そう考えてみると、特に予告なく、ダルトーム騎士団の筆頭席に座らされて、珍しく、自分と同じように目を白黒しているリード君を見ることができたのだから、まあ、良しとしようか。』


 ひ……、ひどいよ……、ウェリス先輩……


 ちなみに、僕は読唇術とかを身に着けているわけでも何でもないので、ウェリス先輩の『』内の発言はただの空想です。

 ただ、何となく、妄想でもないとほぼ確実に感じるわけです。


 とにかく、僕とウェリス先輩が想定外の状況に置かれているのが、今回の交遊会の状況です。

 そして、それはワーランド家や他家の貴族にとっても、想定外の状況ということで……


 ◇


「さて、諸卿らが、一番、気にしているところについてだが、王家とも話がついてので、私の方から報告しよう。」


 トルド宰相が発言すると、広間に響いていた各人の囁き声が一度に静まりました。


「御屋形様が辺境伯に昇爵するに当たって、ソロム侯爵家と同様に、ダルトーム領においても、正式に準男爵位を設けることとなった。

 また、その設置に当たっては、各領での役割の増加や、国における政務の一部の実施にあたって、各領への負担が増えることが見込まれることから、男爵家につき2人の準男爵を設けることとする。


 当然ながら、その任は御屋形様がお決めになることだが、基本的には諸卿らの推薦する者を有力な候補として取り扱うことはやぶさかではない。」


 何と!貴族が推薦するって……

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