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(伯爵)ノーマン・フォン・ダルトーム(2)

すみません、本当に更新頻度が落ちてしまいました。

「ということで、ウェリス君。そちらにも、【ソロム】の文官をしっかり派遣させてもらうよ。何しろ、リード君は、ここだけの話、【ソロム】の最大の債権者だからね。【ソロム】も大株主をしっかり立てつつ、合法的に借金を圧縮させるつもりだろうね。」


 マーサスは大分拗らせているようだが、大丈夫なのか。まあ、職務を命令しているのは俺なのだが。


「人事権も予算編成権も御屋形様(ダルトーム伯爵)が持っているのだから、たとえ【ソロム】の法衣の連中に実務権限を奪われたとしても、一切、気にしないというのも一つの考え方か……

 いや待て、そもそも立場的に云えば、私自身も法衣貴族うらかたしごとの身。逆に楽になるという考え方も……」


 いや、待つのはお前の方だよ、宰相トルド。ダルトームの腹心たるお前が職務を投げ出してどうするのだよ。まあ、いろいろ焚きつけて押し付けたのは俺なのだが。


「そういえば、宰相殿はグレイン家を継がれたのですか。」


「うむ、リード君。伯爵家の家人という立場でいる以上、領主としての爵位は遠慮願いたかったが、さすがに、辺境伯への昇爵を見据えるとなると、そういう訳にもいかず。実際には、領地の方は家人と父に任せて、法衣貴族のような取り扱いになるのだよ。

 まあ、君の希望でいうなら、ワーランド家も同様の形となるのかな?」


「え、まだ僕は14歳だから、領地経営なんて分からないですよ。もう、ウェリス先輩がワーランド家を継ぐっていう方がシンプルで分かりやすい……いや、御屋形様、単なる仮想もうそうの話ですよ。」


 A級探索者リード・ワーランドは適当なことを言っている。

 俺もそうだが、宰相トルドも文官マーサスやウェリスも、非常に冷めた眼差しで、発言者のリード・ワーランドを見つめていた。


「リード。お前は年齢に似合わず聡い奴だから分かっていると思う。ワーランド家の実情と、【ソロムの魔獣暴走スタンピード】鎮圧に関する功績のいずれも踏まえて沙汰するのが俺の役割だし、それを受ける権利と義務・・がお前にはある。」

本編を含め、本日2話、明日(日曜日)2話 投稿しますので、よろしくお願いします。

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