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不動仁王は、女に弱い。  作者: モンブラン博士
異世界への旅立ち編
5/18

蜘蛛女との戦い!

昔から俺は女に物理的な意味で弱かった。

闘いが長引けば長引くほどに弱体化していくのだ。

全身から力は抜け、パワーの象徴である髪が白く変色する。

こうなると普段の一万分の一の力も発揮できるか分からない。

下手をすると普通の人間の男と変わらないレベルになっているかもしれない。

男と戦う分には何の問題もなく、事実、師匠と初対面の際に引き分けたのを除けば一度として敗北の経験はない。常に圧勝してきたと自負している。

だが、女になると話は別だ。

これまで一度として勝利をした記憶がない。

覚えている範囲だとずっと負け続けているはずだ。

そして、今に至る。

最悪なことに俺の弱体化は過去に例を見ないスピードで進行している。

今は二割ほどパワーが落ちた状態だろう。俺の背後には女のガキがいる。

先の闘いのように負けることは断じて許されぬ。

だが、俺の攻撃は奴の脚を一本折り、顔を半分破壊した程度にとどまる。

このまま攻撃や防御ともに落ちていけば取り返しがつかぬ。

ならば体力がある今のうちに往生させるに限る。

蜘蛛女は口から糸を吐き、俺の動きを拘束した。


「何故、女のガキを襲う?」

「そんなことも知らないのかい。教えてやるよ。喰うためさ」

「成程な」

「お喋りはこれで終わりだよ。死ねぇーッ!」


ガキを食うことなど俺が断じて許さぬ。

迫りくる蜘蛛女に俺は拘束の糸から右腕のみを出し、向かってくる奴の目玉に目潰しを炸裂させた。カウンターをとれたこともあり威力倍増だ。

左目は先ほどの打撃で破壊し、右目は今の目潰しを食らった。

奴の攻撃手段は大幅に落ちた。だが、その代償として俺も体力を消耗している。


「許さないよお前!」


咆哮し、三本の腕を無軌道に振り回し俺を往生させようとする蜘蛛女。

その時、俺の頭上を何者かが飛び越え、地面に降り立った。

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