おまけ システムの結末
(結婚前後のお話です)
胸囲レベル3
胸囲レベル3
胸囲レベル3うおおおおおお!
成長期をすぎて、胸のサイズは大きくはなったけれど大きくはならなかった。言ってる意味が自分でも分からない。
認めたくはないけれど、ないけれど。
私のバストは平均よりこぶりに成長した。AよりのBくらいだと信じてる。
アリーには毎日豊胸マッサージというものを試して貰っているが、効果は出なかった。効果が出てこれだとしたら本来の私は絶壁か。これ以上傷つけるのはやめて欲しい。
もうあれか。努力でどうしようも無いならば禁断のあれを使うしかない。
『スキルポイント15』
ここぞと言う時に使おうと思って居た必殺技。今まで努力で大概何とか出来ていたので日の目を浴びることは無かったけれど。ついに使う時が来たようかな!
と言っても今使うと結婚式ドレスに支障が出る。
式が終わったらひっそりと使おう。
そう、思っていたのに。
「新たな夫婦の誕生を祝おう」
司祭様がそう宣言した瞬間だった。
『リルチェル・フランソワが結婚したことを確認しました』
『婚活サポートシステムを終了します』
『今までお疲れ様でした。どうぞお幸せに』
幸せになってね。
そう頭の中に響いた。システムメッセージとは違う、感情のこもった柔らかな声。聞き覚えは無いけれど、私はずっと誰かに幸せを願われていたらしい。
「リル?」
ヴィの呼び声でハッと彼を見る。そうだ、今は結婚式の途中で。気を抜いちゃいけないのに。
幸せが胸いっぱいに溢れ出してポロリと涙がこぼれた。
「どうした?」
「嬉しすぎて」
泣きながら、笑ってヴィに寄り添い
出席者達の前を歩いていく。
あれは神様だったのかな。
理由は分からないけれど神様に幸せを願われていたと思おう。
ありがとう神様……ん、ちょっと待って。
披露宴のためにヴィと一旦別れて化粧直しをしてもらいながらさりげなく目を瞑る。
システムウィンドウ!
システムウィンドウおいで!
必死に呼ぶがシステムウィンドウは開かれず。鏡を見てもそこには磨かれた私がうつるだけだった。
胸囲レベル……スキルポイント………上げ損なった………。
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「はいこれ、返す」
「あれ、サキちゃん早くない?全ルートやった?」
「いやいや無理っしょ。ビシュールートでステータス上げて他のルート行くとか、ビシュー踏み台にしてるだけじゃん」
「えぇー、王子様とか、学者とか、色々とかっこいいの居るよー?そんな鉄板だけでいいの?」
「良いの。私のヒロインはビシューと幸せになるのが一番なの。それ以外のルートはやりません」
「そっかー。じゃあ次は何やる?」
「今度新発売の奴を待ってみるかなあ」
それはどこかの世界の会話。
リルはいざって時のために温存し続けて結局自力で何でもこなして使い損ねるタイプ。
こっそりレベルアップシステムの真相も。
余所見せず、他のキャラの介入を許さず、一途な努力系ヒロインだって良いと思います。




