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4話「ヤバい」

 翌日の放課後、教室で俺は皐月やモブA、モブBと遊んでいた。

「おい!てめぇ!何ガンつけてんだオラァ!」

 こちらを見てきたモブAの胸ぐらを掴む俺。それに対してモブAは怯える様子はない。

「あ?てめぇからガンつけてきたくせになんだオラァ」

「やるってことでいいのか?」

「たりめぇよ・・・・・早くやるぞ。ポケ○ンバトル!」

 モブAの胸ぐらを離し、数メートル離れる。

「いけ!皐月」

「いけ!モブB」

 同時にポケ○ンを繰り出し、戦闘を始める。

「モブB、電光石火だ!」

「モブッ、モブモブッ!」

 モブBはスラリと机の合間合間をくぐり抜け、皐月を殴る・・・・・フリをする。

「中々やるな・・・・」

「それなりに鍛えたからな・・・」

「皐月、絶対零度!」

「さつっ!」

 皐月は小型の扇風機から放たれる風をモブBに当てる。

「モ、モブゥ」

 モブBは倒れた。

「やっぱり、ポケ○ンごっこはオモロイな!」

「それな。でも、初っ端一撃必殺はズルいだろ」

「いや、時間見てみろよ。最終下校時間」

 指を指しながらそう言うとみんな納得してくれた。




 下校は佳奈と俺の2人きっりだ。途中までは弥生や皐月もいるが、数分で別れてしまう。

「なんでさ、歩希ってアホなの?」

「いやいやいや、俺学力的には佳奈と勝るとも劣らないぞ!」

 ま、毎回佳奈は10位代で俺は20位代だから数字だけ見たら近いがそこには大きな壁があると思うがな。

「違うよ。そう言うことじゃない。行動がアホなんだよ」

「そうかな?」

「そうだよ。って、もう着いたね」

「うん。じゃあな」

 佳奈と別れ数十秒・・・・隣にある家に入るが人は誰もいない。

 俺の母さんと父さんはジャーナリストで良く海外に飛び回っているのだ。今日から5日間は確か、オーストラリアだっけ?

 そんなどうでもいい事を思いながらも俺は制服から私服に着替える。

「夜ご飯作るのだりぃ」

 自炊は得意なのだが、如何せんだるい。まだ冬場じゃなくて良かった。

 適当に冷蔵庫の中身を見るが何も入ってない。

「クソ親共が!アイツら冷蔵庫の中身全部食っていきやがったな!」

 残った調味料とにらめっこしていたらインターフォンが鳴った。

 宅配頼んでたかな?

 早足で玄関まで行き、扉を開けるとそこにはさっきと変わらぬ服装の佳奈がいた。

「どうかしたか?」

 手を合わせながらウインクをして、

「今日さ、両親が旅行行って、私鍵忘れちゃったんだよね・・・・両親が帰ってくるまで泊めさせて下さい!」

 と、佳奈は言うのだった。

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