3話「世界が・・・」
「グハッ・・・・俺はもう無理だ。銃弾も使い果たした、ゾンビはもうそこまで来てる。お前だけは生きてゾンビを全員殺してくれ皐月・・・・たとえ、俺がゾンビと現れたとしても・・・・」
「俺には無理だよ。お前を見捨てることなんてできない。お前が殺されるなら俺も殺される。死ぬ時は一緒だ、歩希」
「何バカ言ってるんだ!この世界を救えるのはお前しかいないんだ。ここは俺が何とかする。だから・・・・だから、お前は先に行け!」
「嫌だ!俺はお前を見捨てるなんてできない!」
迫り来るゾンビの大群。俺は弾のなくなったライフル銃でゾンビをなぎ倒していく。皐月は両手にショットガンを持ち、ゾンビを殺して行く。でも・・・・それでもゾンビの大群は多く、俺たちは殺された・・・・
「クッソが!もう1回やるぞ歩希!」
「たりめーよ。絶対にクリアしてやる!」
え?なに?急に世界線変わっててビビった?あぁ、今は俺と佳奈、皐月と弥生でゲーセンに来てるんだよ。
「どうして男子って、銃器を使うゲームが好きなのかな?」
「弥生ちゃん。それはスタンフォード大学で実験してるから結果を待とう」
※実験してるかは知りません、ごめんなさい
「佳奈、私たちはメダルゲームでもして来ようか」
「うん」
メダルゲームコーナーに行く佳奈を横目に俺は100円を入れる。
「俺には命が5個あるんだよ!てめぇは皆殺しだ〜」
そう叫び俺はゾンビの大群に突っ込んでいくのだった。
この世のゾンビを全て殺し尽くした俺と皐月は満足気に佳奈たちの近くへと来ていた。
「うお!大量じゃんー!」
佳奈と弥生がやっているゲームの台の上には片手では数えられない程のメダルいっぱいのカップが並んでいた。
「ふふーん、弥生ちゃんと私で1回ずつJACKPOT当てたからね!」
自慢気に胸を張って、ドヤ顔で言う佳奈。待って、普通にJACKPOT2回は強くない?
そんなことを思いながら、俺はゲーム画面を眺めた。
「やっぱさ、サイゼは学生の味方だと思うんだよね。安いし、安い、何より安い!」
皐月よ・・・・それは安いしか言っとらんぞ・・・
「安いし、美味いからな・・・・金無い高校生にはサイゼが1番やな!」
あ?サイゼが1番に決まってんだろ!
ドリアやペペロンチーノが300円やぞ!神か?天使か?我々の味方だ!あ、ガストのチーズINハンバーグは美味いから許す。
んでもって、今日一日俺は普段の俺と全くもって別な行動をした訳だ・・・・その結果、いつもより疲れた!
いつもじゃ寝る授業も起きて、いつもじゃ、廊下でポケ○ンごっこをするが、今日はしなかった。すると、何が変わったか?それは・・・・教師陣から熱があるのか疑われた。