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ルアナの戴冠式と両親の離婚
「ルアナ、来なさい。」
「はい、お母様。」
「分かってるわね。戴冠式は大事な儀式。このような大切な時に姿を見せない、あのバカ娘とはちがって、あなたは優秀なのよ。」
「分かっています。」
「それと私はあなたの父上と離婚しました。驚くでしょうけど、しかたのない事です。
再婚先は、もう決まっています。カツミア帝国の皇帝、カミア・サテニーナ様です。王国はあなたに任せます。くれぐれもよろしく。」
「はい。」
ふっ。これで王国は私の物。
貴族意外に金を持たせてなるものですか。
国民の金は私の物よ。
畑を作るにも田畑税。
学校に入るにも教育税。
お店を開くにも開業税。
船に乗るにも国交税。
とにかくかけられる物には全て税をかける。
国民など、王国の名を上げるための道具にすぎないのよ。
式場にうつった。
「ルアナ・ゼネレールを、正式に女王とします。」
これで王国は私の物よ。
ふふふっ。