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たぶん勇者召喚に巻き込まれた。今いる場所は古い祠ぽい。
迷惑なことに友達と遊ぶのが3年ぶりで、舞い上がって電車に乗ったらこれだ。
勇者召喚をするのが悪いことだとは言わない。
けどさ、呼び出すタイミングを考えろ!。
なんでこんなにタイミング悪いの。遊んだ帰りにしてくれよぉぉぉ。
「あっあのー」
「なんですか!」
強く言ってしまった、少女が涙目になっている。
「皆はもうここを出ましたよ。」
「そうなんですか。さっきは強く言い過ぎました、すいません。ところで名前は何でしたっけ?」
「鳴海憐です。状況確認の時に皆で自己紹介しましたよね!」
してた気がするけど全然覚えなかった。状況確認でなに話したっけ?
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俺は起きると3人が倒れていた。息をしているか確認して落ち着いたところで3人は同時に起きた。
数分の沈黙の中、爽やかイケメンが言った。
「いまなにが起きているか分かる人はいるかい。」
爽やかイケメンが俺を含め3人に言った。
もし今の状態が俺の知っているものなら、
「ステータス」
と小声で言った。違ったら恥ずかしいもん。
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ステータス
名前 時雨 竜輝
スキル
家事
その他
称号
呪われし者
巻き込まれた者
異世界人
その他
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え...本当に?異世界?まじか。
地球より楽じゃん!
なんの縛りもない!
あれ、皆は何か話している。
まあいいや。
興奮した自分を抑え俺は皆に言った。
「俺は時雨 竜輝。たぶん、ここは異世界みたいです」
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って俺、自己紹介したけど、他人の話しは聞いてないから覚えてるわけがなかった。
異世界と言った時、鳴海さんと最後の一人、ヤンキーは唖然としていた。
イケメンは一瞬嬉しそうだったので、アニメやファンタジー小説が好きだけど隠すタイプのようだ。
あの後イケメンが仕切り、すぐにここから出ようと言う話しになっていた。
鳴海さんと二人で歩いていると、
「ねえ、なんでここが異世界と思ったの?」
「ステータスと言えば分かる。」
「ステータス?え...」
見たいけど見ない方がいいだろう。あとで見せろとか言いそうだし。
俺は自分のを見せるのは好きじゃない。
独占欲が強くて。
「これ何なの。」
恐る恐る聞いてきたが現実は変わらない。
「勇者、異世界人って......」
あ、やっぱり巻き込まれたんだ俺。