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9.





狭いところが、好き


「んしょ」


私は、部屋を持っているけど

過ごす場所は決まって押入れ

上の段に上ると

そこは、本当の私だけの空間


敷きっぱなしの布団の上には

趣味で集めた変わった色の石ころが数個

枕元には、大好きなウサギのぬいぐるみ

電気の代わりの懐中電灯が

眩しいくらいに光る


「ふぁ」


ここにくると落ち着いて

すぐに眠くなるんだ

石ころを適当によけて

布団にもぐりこむ

伸ばせない足を折りたたむ


「おやすみなさい」


ウサギさんに軽く抱きついて

懐中電灯のスイッチを切る


たとえ、真っ暗でも

湿り気でじとじとしても

動くたびにみしみしと音がなっても


ここが、私の大好きなお部屋




*押入れ少女の夜




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