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5.



暑い夏

それは、一年で最も勉強に身が入らない季節であり

一番遊びたくなる季節

のはず


だけど、私は

いっぱいに開けた小さな窓と

古いながら必死に羽を回す扇風機のある

小さな空間で

一人勉強に励んでいた


なぜって聞いた?

答えは簡単


好きだから


特に数学が好き

複雑な数式を一つ一つ解いていって

最終的な答えにたどり着いた時なんて

快感以外の何物でもない


でも、周りの人は

難しいってすぐ投げ出す

私には一生かかっても理解できない考え

でも、


「あれ、答え違う」


こんな時は投げ出したくもなる

必死で解いて導き出した答えが

真実と違うなんて

なんだか、考えが行き詰る


「なんでよー」


額から頬につたう汗を手でふき取り

机の端に置いてある

お気に入りのコップから

麦茶を飲む

ゴクリ

音がなった


さて、続きだ

なんで答えが違うのか

一回頭を真っ白にして

最初からとりかかる


本当の答えを見つけるために


私の夏は

まだ始まったばかり



*数式少女




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