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2.



「なぁなぁ」


いつものメンバーで

いつものファーストフード店にたまって

話していたときのこと


「花火打ち上げようぜ」


私の隣の席に座っていた男子が

目を少年のように

輝かせて言った


口の中に流れ込んできたシェイクが

喉に冷たい感覚を残して

落ちていった


その日

私たちはとりあえず

打ち上げ花火のたくさん入った花火セットを

買って買って買った

近くの川原に集まったころには

もう空は真っ暗で

ほしがちらほらと見えていた


不思議と胸は高鳴っていて

自然に笑顔が溢れてた


「よし、やるぞ」


そういって言いだしっぺの男子は

ポケットから取り出したライターで

ろうそくに火をつけた


「まずは、手持ちのやつからどんどんやったるぞー」


「おー」


メンバー全員

グッと握った手を

高々とあげた


シュワァァァ

パチパチパチッ


手持ち花火特有の音と煙と光が

私たちを包む

こんなことをしたのは本当に久しぶりで

あまりの眩しさに驚いた


一面が光輝いて

煙くて

友の声もちゃんと聞こえなかったけど

楽しかった


「はいっ手持ち終了」


始まってからあまり時間はたっていなかった

あっという間だった


「では、お待ちかねの打ち上げいきますかぁ」


この掛け声をきっかけに

盛り上げは最高潮に達していた


きゃーきゃー言いながら

打ち上げ花火に

火をつける


小さな火の光が

導火線を伝って

そして、花火の下に消えた


その瞬間


シュバッ


ヒュー




バ ン ッ




夜空に

小さい星が増えた


周りからは

わけも無く歓声が響く

もう、何をしていても楽しい


「うっしゃーまだまだいくぜぇっ」


「おぉぉー」


今日は長い一日になりそうだ



*ファイヤー・ホリデイナイト



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