断罪王子
悪役令嬢もの、テンプレから道を踏み外した作品を読みたくなり、ふざけて書いてみた。
あと数種類考えたけど、それはそのうち。
一部腐っています。苦手な方はブラウザバックしてください。
「クリスティア!今日をもってお前との婚約を解消する!」
なんやかんやあって
「王子、そして会場の皆さん。
いつ、私が地面の土しか弄れないと言った?」
クリスティアの纏っていた雰囲気がガラッと変わったのを、会場の全員が感じた。
「王子、私は言いましたよね?『情報は戦略にとって重要である』と」
クリスティアが指をパチンッと鳴らすと、床から金属のラッパのようなものが現れた。
そのラッパからは人の声が鳴り響いた。
「この聞こえる会話は、今の厨房での会話です。これが意味していることを、王子、あなたは理解できていますか?」
ラッパから聞こえる会話が次第に大きく鳴り響いた。厨房内がただ忙しくなっただけかと思ったが、ずーっと忙しそうにしていたため、そうではなさそうだ。ということは
「音量だって自在です。あなた方が裏でこそこそとしている小言だって、大音量で拡声できるのですよ。今だってこの会話は会場だけではなく、王都中に拡声されています。ちなみに、あなた方の秘密の会話は騎士団や町の食堂や酒場で垂れ流されています。それを吟遊詩人が面白おかしく各方面に歌いに行っています。」
王子とその傍にいる令嬢は驚愕した。「まじやばいんじゃね?」と
「ちなみにあなた方の秘め事中も食堂などで拡声されてましたよ。騎士たちからは大好評でおひねりががっぽがっぽでした」
こいつ人の情事で儲けてやがったのか!?
「3番隊の騎士長からは『アブノーマルすぎて萎えた』とコメントを頂いています」
王子は更に驚愕した『え、俺たちの情事ってアブノーマルだったの!?』
「4番隊の騎士団からは『王子の喘ぎ声でマジではかどった!王子の牢屋送りまじで楽しみ』とコメントを頂いています」
今回の断罪劇、ばれていただけではなくどうやら王子の後ろの貞操の終了のお知らせにもなっていたようだ。
最近各騎士団からの視線が侮蔑だったり好奇だったのはそのためか!そして一部からは獲物を狙う狼のような視線だったのはそのためか!?
「そして、あちらでスタンバっている興奮して目がギラギラしている方々がその4番隊の騎士団です。
騎士団の皆さーん、テイクアウトおっけーですー!」
「「「「「「おおおおおおーーーー!!!!」」」」」(×数多)
4番隊は狂喜した。かの王子を合法的にテイクアウトできると。
「や、やめろ!離せ!!おま、どこ触っている!?離せー!死にたくなーい!」
王子の抵抗も叫びもむなしく、そのまま牢屋ではなく4番隊隊舎へ拉致されていった。
その後、この話は語り継がれ、書籍は4番隊シリーズとして一部の婦女子に人気を博し、その書籍を語り合う貴族婦人のお茶会は派閥を超えて行われた。
「クリスティア様の最新刊もとても素晴らしかったですね!」
「鬼の副隊長の鬼畜攻め、もう何度も読み直してしまいました!!」
「あとがきの騎士団の方々との対談もほんとやばかったですわね」
「この間のクリスティア先生と4番隊の方々の握手会も最高でした(ほぅ)」
「あの「山のフドーン」様と握手したとき思わず『うわでっか!』と心の声が漏れ出てしまいましたわ」
「今度のファンミーティングでは待望の生配信(音声のみ)がされると聞いて、もう待ち遠しくて待ち遠しくて!」
「ああ、私男に生まれたかった!」
「あら、あなた? 最近発見されたTS魔法はご存じなくて?」
「「「なん・・・だと・・・?」」」
貴婦人たちのお茶会は、終始盛り上がったという。
なお、後日行われた待望の生配信はあまりにも刺激が強すぎたため、「我が生涯に一片の悔いなしー!」と複数人の貴婦人と隣国の王妃たちが魔力暴走を起こし生配信イベントは禁止となったとさ。




