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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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312/444

第312話「見える崩壊」

 夜。


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 王城内部。


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 会議室。


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 報告が続く。


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「……退役願い」


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「……百三件です」


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 静かな声。


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 会議室が沈黙する。


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 百を超えた。


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 誰も驚かない。


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 だが。


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 重みは違った。


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 別の報告。


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「……市場価格」


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「……平均三%上昇」


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 さらに。


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「……地方行政」


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「……独自処理案件増加」


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 誰も顔を上げない。


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 数字は嘘をつかない。


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 崩壊は。


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 もう見えていた。


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 一方。


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 最上階。


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 ヴァルディスは窓辺に立つ。


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 広場。


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 ゼル。


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 変わらない。


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 百日を越え。


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 なお動かない男。


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「……面白い」


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 小さな声。


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「……誰も剣を振っていない」


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 短い沈黙。


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「……それでも国は崩れる」


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 広場では。


---


 露店が並ぶ。


---


 人々が笑う。


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 子供が走る。


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 王城は沈む。


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 街は生きる。


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 その対比は。


---


 以前よりも鮮明になっていた。


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(次話へ)

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