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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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第278話「空席の列」

 昼。


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 近衛本部。


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 食堂。


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 長い机。


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 空席が目立っていた。


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 以前なら。


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 埋まっていた席。


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 今は違う。


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 退役。


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 休職。


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 病欠。


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 理由は様々だった。


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 だが。


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 結果は同じ。


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 席が空く。


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 若い騎士が。


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 黙って食事を運ぶ。


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 向かいの席。


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 誰もいない。


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 右隣も。


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 空席。


---


「……また減ったな」


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 小さな声。


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 返事はない。


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 誰も否定できない。


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 食堂には。


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 皿の音だけが響いていた。


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(次話へ)

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