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第216話「閉じた報告書」

 夜。


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 王城内部。


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 会議室。


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 報告だけが続く。


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「……異常なし」


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「……変化なし」


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 短い言葉。


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 だが。


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 誰も安心しない。


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 変わらない。


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 それ自体が。


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 もう異常だった。


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 一人の騎士が。


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 小さく息を吐く。


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「……いつ終わる」


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 返事はない。


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 誰も答えを持たない。


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 一方。


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 最上階。


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 ヴァルディスは静かに窓を見る。


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 暗い広場。


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 そして。


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 ゼル。


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 まだいる。


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「……止まった時間ほど」


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 小さな声。


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「……人を削る」


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 近くの騎士は。


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 無意識に。


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 窓から目を逸らした。


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(次話へ)

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