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その13 「隠岐の島2」


次の日の朝、3人で出かけようとしたら後ろで

「お揃いのGパンはいてるぅ~」という

やっぱりホモなんだというような女の子達の

声が聞こえてきた。


私と「Y」は伊勢にあるGパンショップで

買ったハーフというメーカーの、同じものを

穿いていたので、それを目ざとく

見つけられてしまった。


そのあとどういう経過か覚えていないが

二人とはぐれてしまい、一人で

ユースホステルに戻ると「ヒゲゴジラ」氏が

「みんな浄土ヶ浦に泳ぎに行ってるから

いってみたら」

と声をかけてきたので持ってきていた

海水パンツにはきかえてから

歩いて行ってみた。


海の近くに売店らしきものがあり、

かき氷や冷やした飲み物を売っていたが

よく見るとインスタントラーメンが

袋のまま並べられていて驚いたが、やっぱり

ここで作って売るんだとしか思えなかった。


海辺に着くとみんな少し離れた所にある

岩場にいたので泳いで渡り

しばらくして戻ってくると3人組の

ビギニの女の子がいたので話しをした。


ホモと思われてるのではと少し心配だったが

気にする様子もなく自然にうちとけてみんなで

写真を撮ったりして楽しい時間を過ごした。


東京から来た看護学校の学生だという

ことだった。


「Y」と「R」がいなかったので

抜けがけしたみたいな状態になり写真を

送ってくれるというので住所の交換まで

してしまった。


しばらくしてから写真同封の手紙が届き、

「今でも白い車を見ると3人組のことや

楽しかった隠岐島のことを懐かしく

思い出します」

と書いてあった。


翌朝ユースホステルを出てフェリーに

乗って本土に向かったのだが、

ほとんど記憶がない。


その前の日に「ヒゲゴジラ」氏が宿泊客を

フェリー乗り場まで見送りに行っていたし、

映画の「色即ゼネレーション」でも、

かなり派手な見送りをしているので、おそらく

バスの時刻にあわせていて、車だった私たちは

早く出るフェリーに乗ってしまったのだろう。


境港に着くと次の目標は三瓶山という

ところでのキャンプになっていた。


いったい計画した「Y」の目的がなんで

あったのか今考えてもわからない。


それでも言われるままに車を走らせ

キャンプ場に着いた。


そこは山あいの林の中にあり静かな

ところだった。


さっそくテントを張り買ってきた食料や

飲み物をならべ夕食をすますと

「R」がまた歌いだしたので

セッションが始まった。


それは「あがた森魚」の「乙女の儚夢」で

「R」が情感たっぷりに切々と歌うので

私も気分が乗ってきて「R」が一曲歌い

終わってもギターをかき鳴らし続けると

「R」もまた即興で彼女に捧げる歌を歌いだす。


突然彼女の名前の連呼がはじまるチーコ、

チーコ、チーコ、静かな山あいに

「R」の絞り出すような声が響いていった。


残念ながらフラワーフェラチオバンドは

この一夜で終わることになってしまった。



「乙女の儚夢」 1972年 キングレコード


歌手:あがた森魚

作詞:あがた森魚

作曲:あがた森魚

https://www.youtube.com/watch?v=lBLDq0Trnko&list=RDlBLDq0Trnko&start_radio=1

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