13話 恐怖の学校探検
ターク「へっへぇ…ここから…っと…」
夜…タークは学校の門に抜き足差し足とゆっくり
侵入するように近付いていた。
そんな姿を後ろから見ている人が一人…。
秋月だった。
秋月「…(なにしてるんだろう)」
ちなみに今回の秋月はストーカーでなく偶然
歩いていたら見つけたのだった。
秋月「タークくん?」
だから普通に話しかけられた。
ターク「ギクゥ!な…なんだ…秋月か…」
秋月「学校に入って何しようとしてたの?
(もしかして好きな人の上履き盗むとか…♡)」
ターク「いや…実は生徒会長の噂を聞いちゃってな」
秋月「噂…?」
ターク「この高校…夜になると生徒会長が何やら怪しげな行動をしているらしい…理沙って名前の生徒会長
なんだが…何かされた覚えがあるから調査だ」
秋月「…(その何かがすっごく気になるぅ♡)」
秋月「へ…へー…あの…タークくん…私も行って
良い?(夜の学校ってムードあるかな♡)」
ターク「え…えー!どうせなら一人…が…良かった
んだけど…なぁぁ…」
秋月は視線を下に向けると。
秋月「…(すっごく足震えてる♡)」
そしてさらにその時だった。
愛「あれ?タクくん?」
今度は愛がこちらを見つけては歩いてくる。
愛「こんな時間にどうしたの?」
ターク「え…いやぁ…愛さんこそ…」
秋月「…(え!誰!誰!年上っぽい!
これが!ダークホースって言うのかな!)」
愛は少し苦笑いしながら。
愛「ちょっと色々あって夜遅くに帰ることに
なっちゃって…高校前はその通り道なの…」
ターク「あー…なるほど…」
しかし、タークは既に思い付いていた
今回の作戦!
ターク「…(本当は三人欲しかったが…汐見も茶倉もダメだったから丁度良いぜ!なんか…)」
愛と秋月を見る。
ターク「…(奇抜なメンツだが…)」
そう…二人を誘った時だった。
数時間前。
汐見「あー…ウチそういうのパス」
ターク「えー!なんでだよ…」
汐見「なんでって…ウチ怖いの無理だもん」
ターク「…」
タークは襟を整え汐見の肩に手を置く。
ターク「俺が守るっての…」
からのキメ顔!
汐見「…んぅカッコいぃ~♡行く行くぅ♡!
ってならんわ…普通にウチ用事あるからさー…」
ターク「…そ…そっか…それなら仕方ないな」
汐見は少し笑いながら聞いてくる。
汐見「で…人呼ぶのは…怖いからなの?」
ターク「はっ!?そんなわけねぇ!」
汐見「あっそ…ま…いーけど…」
汐見は笑いながら去ろうと歩いて行ってしまう。
ターク「ちぇ……」
ターク「…」
ターク「…(あぁいうとこ好きだわ)」
次に茶倉。
茶倉「いやいや!無理無理!」
茶倉はとにかく嫌すぎて手を振る反応を出していた。
ターク「なんでさ!汐見に引き続き…最近の女はぁ…」
茶倉「そういうのこういう時に使わないでしょ…
ってかターくんもやめときなよ…」
ターク「えぇ?なんで?」
茶倉「あの生徒会長絡んでるとロクな事ないんだから…」
ターク「知らねぇ!俺の勝手だ!ったく!」
タークはプンプンになりながら行ってしまう。
茶倉「キレ方わっかりやすぅ…」
…
ターク「ってなわけで…
さて…一番!…一番?」
元気良く号令をするターク。
秋月「…?あ…はい!」
ターク「よぅし!二番!」
愛「は…はーい…!(なんで私も…)」
ターク「よし!ん…待てよ…やっぱり俺が二番だ!」
愛「え?二番が良いの?」
ターク「二番はみんなで行動する時真ん中を歩けるからな!はっはっはっ!あ…二人を守りやすいって
利点がね…」
愛「…」
秋月「…(タークくん……怖いんだ…♡可愛い♡)」