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11話 メイのその2

場所はショッピングモール。


メイは相変わらず元気に秋月をリードし歩いていた


秋月「…(ん~…やっぱりこの子苦手かもぉ…)」


秋月はタークのストーカー時と打って変わり気持ち

がダウンしていた。


メイ「あ!あったよ♪あそこのクレープ屋さんが

大好きなんだよね~♪」


メイは秋月の手を先程よりも強く、それでいて

優しく引っ張っていく。


秋月「わっ…」


秋月はどんどんと連れていかれる。


その後も…。


メイ「こっちこっちー!このお店、可愛い服いっぱいあるんだよー♪」


秋月「あ、うん…可愛い服だね…♡」


内心ではたっくんに似合う服がないか探してたのにと考えながら不満そうでいた。


秋月「…(…どうしよぉ…これから…)」


メイ「あ…ここゲームセンターもあるんだよー♪」


秋月「ゲーム…センター…?」



その後ゲームセンターに移動した秋月とメイ。


秋月「なんか…騒がしいね…」


メイ「んー?なんて?」


秋月「なんか!騒がしいね!」


メイ「あっ…ごめんっ…こういう所苦手!?」


秋月「んー!んー!平気!」


メイ「そっか!」


ゲームセンターの大きい音にかき消されないよう

話をしながら何をしようかと探す二人、そこで

クレーンゲームを見つける。


メイ「わ…これ可愛いぬいぐるみ…

でも私クレーンゲーム苦手なんだよね…」


メイは名残惜しそうに見ていた。


秋月「…(こういうのってネットで売ってないのかな…)」


秋月は既にスマホで調査していた…。


タークのストーキングで調査癖がついてしまって

いたのだ。


しかし人形は珍しくネット上で出回っていなかった。


秋月「メイちゃん…ちょっとどいて…」


メイ「ん?う…うん…」


メイは不思議そうに一歩二歩と後退する。


秋月は200円を手に持ちながらクレーンゲームに

近付いていく。


その様はとにかくカッコよかった。


メイにはスローモーションでカッコいい洋楽が流れ

ているようにさえ見えた。


チャリン、チャリン、


秋月がクレーンゲームにお金を入れる。


人形を別の角度から一度確認。


そしてタークにしているストーキング計算の応用。


角度…人形の位置と倒れ方…。


クレーンの揺れからアームの強さを既に計算。


今回の2爪のアーム…。


この角度でないとダメな角度…。


一度しか挑戦されてないことから一見不可能な

アームの強さに見えるが少し計算することで

不可能を可能にする。


ゆっくりアームが人形にめがけて降りていく…。


そして…巻き込むもの全てを巻き込み弱い力でも

100%落ちない!


そうして人形はゆっくりとクレーンゲームの穴に

落ちる!


メイ「わぁぁぁぁぁ♪!すごぉぉぉい♪!!!」


秋月は微笑みながら。


秋月「はい…メイちゃん…どーぞ♡」


メイ「ありがとぉ♪!すっごく大事にするぅ♪!」


そして離れて見ていた店員…。


店員「…(ば…ばかなっ…あの台はアームが蟻さえも

持ち上げれない力なのに!)」※盛ってます


店員2「おいおい…どうすんだよ…普通に買うと

10000はいく値段の人形取られてんぞ…」


店員「…(く…くそ…これは…戦いだ…

戦いだぁぁぁぁぁぁ!!!!)」


数十分後…。


メイ「じゃ…帰ろっか♪」


クレーンゲームの景品のお菓子を全て一発で

取られ持っていかれてしまった。


店員「どぅわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


秋月「…(あれ…なんか私やっちゃいました?)」


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