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1話 S級ストーカー秋月

ターク「ふぁー…」


あくびをしているターク…。


一度時を止めよう。


この酷いあくび顔の男…。


先に言っておく…ターク…この男はモテる…。


がしかし頼りない時がほとんどなのだ…。


たまに見せる一面は…中々…悪くはないけど。


しかし可愛そうな男なのだ、この世界の犯罪者と

同名という男なのだ。


それは今回関係ないが…。


ターク「…暇だなぁ…」


本人は気にしていなかった。


昼休み…。


女「ねぇ一緒に食べよー?」


男「仕方ねぇなぁ…」キランキラン


タークの周りはラブラブなカップルばかり…。


しかし!タークは気にしていない…。


なぜなら…。


汐見「タク…行くよ…」


タークには彼女がいる!


黒髪に耳かけピアス…青目の彼女…。


ターク「…(はっきりいって最初は怖かったけどなー…)」


タークは毎度毎度汐見について昼休みは過ごしていた。


中庭でスマホを眺めている汐見の隣でタークは辺りを見渡していた…。


しかし…やはりいつも通り感じる視線…。


ターク「ん?」


タークは中庭の草に目が行く…。


パサッ!何かが瞬時に隠れたような…。


ターク「…」


汐見「タク…?どうしたの?」


ターク「いや…別に…」


汐見「ふぅーん…あ…ねぇ…これ見て」


汐見はいつも通り音楽アプリの画面を見せてきておすすめの曲を紹介してくる。


ターク「あー…これか…いや…こういう系はあんま

聴いてこなかったけど…どんなもんなんだ?」


汐見「やっぱりこういうのアガるんだよねー」


帰り道…。


コツ…コツ…


やっぱり後ろから歩き音が聞こえる…。


ターク「…ん…」


後ろを振り向く…誰もいない…。


ターク「…(奇妙だなぁ…)」


そんなタークが放課後いつも行くところは…。


喫茶店…。


茶倉「あ…いらっしゃい…」


茶倉は汐見の友達、この少しだけ髪に赤いなんていうか分からんけど混ざってるやつ…は彼女のチャームポイント。


茶倉は小学校から一緒だったけどその頃は絡みが

なかった。


ターク「いやぁ…やっぱりここのコーヒーがいっちばん旨いからなぁ…」


チャクラ

茶倉はおばあちゃんの喫茶店を継ぐ予定なのか

放課後いつも働いている、おばあちゃんは今入院中らしい。


茶倉「とかいって…コーヒー一杯500だから来てるんでしょ…?」


ターク「バレたか…中々安いからな…喫茶店の500は…」


茶倉「それウチ詳しくないんだけど…どれくらいなの?」


ターク「…うーん…ダンベル5kg使ってた男が急に

10kg扱うくらい…」


茶倉「……どれくらい?」


ターク「まぁ…高校生の俺には助かるもんだよ…ってか…友達割引と─」


茶倉「しない」


茶倉は顔を近付け食い気味に言ってくる。


タークは小声で呟く…


ターク「…金にがめついんだよな…」


茶倉「あのねぇ…それが当たり前なの…」


ターク「…それもそうだ…確かに…」


タークは500ヤン玉をもう一枚置く…。


茶倉は怪訝な顔して聞く…


茶倉「なにこれ」


ターク「茶倉も楽しめって…コーヒー」キラーン


ターク「(映画でみた時からしたかったんだ…こういうの…)」


茶倉「ウチコーヒー苦手なんだよね」


ターク「えぇ…ばあちゃん知ってるのか?それ…」


茶倉「ううん?でも好き嫌い結構関係

ないんだよねー…」


ターク「あっそ…なんでやってるんだ?」


茶倉「…喜ぶ顔みたいから…」


茶倉は頬を赤らめながら言う。


ターク「へぇ…確かに常連のおじさんみんな良い笑顔するよな…」


茶倉「いやっ…そうだけど…そうじゃないというか…」


ターク「…(いやぁ…きたこれ…俺パターン…)…

やっぱり…俺の笑顔が─…」


茶倉「ん?」


ターク「…(違った…)」



ターク「ごちそうさーん…」


茶倉「あ…まってまって…」


ターク「ん?」


茶倉「タクくんのお母さんにこれ渡しといて…」


ターク「俺のおふくろに?なんで?」


茶倉「前…ちょっとお世話になったの…」


ターク「え…聞いてないんだが…」


茶倉「とにかく!これ…渡しといて…」


茶倉はタークを見ずに顔を逸らしながら袋を渡してくる。


ターク「おう…わかった…」


茶倉「あ…絶対に中見ないでよ!!!」


茶倉が珍しく顔を近付け念を押してくる…。


ターク「わ…わかったよ…じゃ…」


…タークの家~


ターク「ふーん…あいつ手紙とか書いてんだ…」


母「ちょっとあんた…それなに…?」


ターク「あ…やべっ…」


タークは慌てて袋に手紙を戻し…


ターク「おふくろに茶倉から…」


母「あらぁ…茶倉ちゃんから?早く言いなさいよー」


ターク「は…ははっ…そうだよなぁ?ほら…」


タークは誤魔化すように渡し自室に帰る…。


ターク「…(あぶねー…おふくろまじでそういうの

茶倉に言うからなぁ…)」


なんて呑気に考えていた…が…外から…窓の外から

視線を感じる…。


ターク「…(誰だぁ?もう…)」


ガサガサ…窓から見える木が揺れる気がする…。


タークはおそるおそる窓に近づきゆっくり見ると…


リス「キュィィィィ」


ターク「なんだリスか…」


一方…奴…の視点は…。


秋月「…(えへへぇ…タークくんの部屋…♡)」


パシャリパシャリ…。


写真を撮りながらリスをいれておいた虫かごを

バックにしまう。


秋月…


ストーカー…ストーカーに関しては右に出るものはいない程の才能がある…。


そんな秋月のタークのお気に入りの写真は…。


秋月「(タークくんの腹筋…これ芸術…♡)」


数日前の事だった…。


秋月「…(体育館のいつも空けてるドア…絶対にバレない草むら…そして…♡)」


秋月はあらかじめ体育館まで伸ばしていた糸を引っ張る…するとそれに伴い繋げておいたボールが落ちる…。


バスケの授業の試合中のタークはドリブルをしていたが…そのボールに反応し後退する…。


既にドリブルを止めたタークはダブルドリブルを

避けなければならない…ディフェンスに守られている仲間にパスも通らない…そしてやむ終えずシュートをする…。


そう…秋月はそれまで計算していた…風が来る時間をだ…。


風が吹いて体育館の空いてるドアを通っていく…。


タークの体操着が…風により浮き上がる!


その一瞬のシャッターチャンス!秋月は逃さず

パシャリ…。


そんなこんなで出来たのがこの腹筋の写真だった…


秋月「…(あー♡直接話しかけたいなぁ♡でも私なんかが話しかけちゃダメだよねぇ…♡)」


そんな事を考えながら写真に頬擦りしていた。


と、こんなやばい女もいる高校の生活が描かれていくのだ。




名前にタとかつきやすい?ジョジョと同じ理論だよ。

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