春の崩壊と結び
あらすじ
中学を卒業した晴人たち、春から高校生に!
だけど、体育の授業で事件が起き、突如晴人を襲う謎の病気が友達の関係を狂わせる。病気を治そうとするも晴人の周りで次々に起こる災難に大苦戦するメンバーたちが一丸となり、みんなで学園生活を楽しく過ごそうという計画をたてた友情溢れる物語。
バツ眼・・・大昔に死神の目とも言われる妖怪がお
り発眼すると見た物の周りに死をもた
らすと恐れらていて、死=命とは限ら
ない
鈴蘭晴人・・中学生の頃に親を
なくし一人暮しをし
ており感情があまり
表に出ず 1人。
ある日、体育の事件の
後遺症により瞳が
バツになる謎の病気を
持ってしまう。
純恋の幼なじみ
(17歳)
宮條純恋・・親を無くした晴人の
世話係をしてる
面倒見がよく明るい
女の子だが無意識に
ドキッとさせる事を
言う鈍い子
(16歳)
宮條詩音・・純恋の姉。めんどく
さがり屋だけどなん
だかんだ相談やら乗
ってくれる音大生。
(19歳)
コトハ・クレア・・・クレア財閥のお嬢様で詩音と
仲良し、庶民の暮らしが好き
で自由奔放な女の子。
(19歳)
西条九十・・晴人の親友の
クラスメイトで、
やんちゃな性格で
ギャンブルが原因
で離婚し今は片親
になってから母親
の性格が変わり
あまり話していな
い(16歳)
西条真・・兄とは逆で大人しい
性格。千夏と同じ
クラスでカップル
同士(10歳)
真宮小春・・晴人と純恋の担任。
オンとオフのメリハリ
のある人気の先生で
子供みたいに背が
ちっちゃくいじられる
が怒らせると怖い
元ヤンの母親(29歳)
真宮千夏・・小春の子供で小学生の
女の子。真と恋人同士
(10歳)
十六夜真白・・世界的有名な若手
のオカルト系科学
者で超常現象や
妖怪の研究をして
おり、晴人たちと
共に病気を治す
人物(23歳)
ナレーション:高校生になり初の登校する2人
純恋「ねぇ晴人!いよいよ高校生だよ!ワクワクす
るね!」
晴人「あ?あーうんそうだね」
純恋「一緒のクラスがいいなぁ、どんな学校なんだ
ろう♪」
九十「おはよう晴人、れんっ、相変わらずくらいな
お前、れんを見習えよっ」
晴人「余計なお世話だ」
純恋「おはようくどうくん!」
九十「いい加減その呼び名やめろよ笑くうとな?
って、お?なんで子供があんなとこにいん
だ?」
小春「あー!今君私の事子供って言ったでしょぉ!
私は大人です!この学校の教員よ?」
九十「え?まじ?ちっちぇ〜笑笑」
晴人「小動物…」
小春「もぉー( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)早くクラス表見にいってら
っしゃい!」
ナレーション:学校に着いた3人は早速クラス表を見
に行く
純恋「あ!ねぇねぇ晴人!同じだよ!やったー!っ
て晴人は?」
九十「あいつならもう教室行ったぞ?ちなみに、俺
もお前らと一緒だぜっ」
純恋「えー?!もおすーぐどっか行っちゃうだから
ぁ、じゃあ早速行こ!」
ナレーション:教室に入り晴人を探す2人
純恋・九十「あ、いたっ」
詩音「あの子どこのクラスよ、えーっと、純恋純恋…
と、あ、あった、あーいた純恋ー!あんた弁当
忘れてるわよ」
クラスメイト「♂え?誰あの綺麗な人」
「♂おい、話しかけろよ」
「♂無理だって///」
「♀綺麗な人〜」
純恋「え?ほんとだ!お姉ちゃん!ありがと
ぉ〜!」
クラスメイト「♂妹も可愛いな」
「♂彼氏とかいんのかな」
「♀あの子も可愛い〜」
詩音「ちゃんと持ち物チェックしないからよ、気を
つけなさいよ?」
純恋「はーい!あ、ねぇ晴人、今日って予定あ
る?」
晴人「いや、ないけど」
純恋「じゃあ帰りにスーパー寄ってこ!今日お祝い
で料理に腕を振るうから」
晴人「ん、ありがとう」
小春「みんなー席ついて、ホームルーム始めるよ
っ」
ナレーション:一方詩音たちの学校では
詩音「ちょっとクレア、暴れないでよ髪が結べない
じゃない、いつもいつもあなたはボサボサで
来るんだから〜少しは努力しなさいよ」
クレア「うたちゃん結ぶの上手だもーん、ずっとや
ってもらいたいまであるわ」
クラスメイト「でも詩音ちゃんほんと上手だよね
ぇ、姉妹揃ってモデルだもんね」
詩音「そんないいもんじゃないわ、たまたま手先が
器用なだけよ」
クレア「私の専属メイドにでもなって欲しいわっ」
詩音「絶対いやよ」
クレア「えーけちんぼ!」
ナレーション:一方小学校では
千夏「まーくん!おはよ!迎えに来たよ♪」
真「おはよ!ちーちゃん!お兄ちゃん、先行ってる
よ!」
千夏「どうしたの?まーくん」
真「いや、今日も可愛いなぁって思って///」
千夏「もーいつも見てるでしょっ、早く行こっ」
小春「じゃあみんなこの1年よろしくね♪私ビシバ
シ行くからねっ」
九十「よっ小春ちゃん!その威勢もかわいいよ!」
小春「ちっ」
九十「(ブルブルする)え?…今なにか……おぞましいも
のが」
小春「さぁみんな色々決めてくよ、学級委員は九十く
んね、よろしく♪」
九十「え?!なんで俺なんだよ!」
純恋「頑張ってねきゅうじゅうくん!」
九十「お前それわざとだろ…」
純恋「えー?なんの事やら」
小春「君たちうるさいよっ」
九十・純恋「へーい(はーい)」
ナレーション:そして月日がたち、とある体育の授業
中のこと。
クラスメイト「やってやんよ!おりゃ!」
「いた!強すぎるだろお前」
「九十!パス!」
九十「あいよ!よし行くぞ晴人!おりゃ!」
晴人「え?」バコン!!
皆:「晴人くん!晴人!はるくん!」
クラスメイト「早く保健室!目を冷やさなきゃ!」
九十「悪い晴人!俺が連れてく!皆は続けてくれ!
れん、お前も着いてこい」
純恋「わかった!小春先生、私もいってきます」
小春「わかった、一応救急車呼ぶね!」
九十「マジで悪い晴人、大丈夫か?」
晴人「(軽い気絶のうなり)……。」
純恋「顔が赤く腫れてる……」
九十「俺のせいだ、どうしよう…ちゃんと見てれば」
純恋「九十くん、今はそんなこと考えても仕方ないで
しょ?とにかく早く処置しなきゃ」
救急隊員「晴人くんはいますか!ボールが顔にあたっ
て保健室にいると通報がありました」
九十「こっちだ!早くきてくれ!」
救急隊員「もう大丈夫です、応急処置もできてるので
あとは任せてください」
九十「俺らも行きます!いや、連れてってくれ!晴人
が…心配だから……」
救急隊員「分かりました、2人とも乗ってください」
ナレーション:病院につき、入院を余儀なくされた
アザや腫れができたものの、命に別状
はなく、視力は落ちるが回復すれば日
常生活に支障はないと診断されたが
1週間たったある日、晴人の目に異変が
出始める
晴人「な、なんだ、これ…糸が、切れてる…ん?」
患者「おいあんた!一向に足が良くならないだろ!ど
うなってるんだ!教育がおかしいんじゃない
の?」
看護師「申し訳ございません!一緒に頑張りまし
ょ?」
患者「あんたとやってると上手くいかん!」
患者「おい飯はまだか?コールしてるのになぜ来
ん!」
九十「お、おい何だこの騒ぎ、急にみんな怒り出し
て」
晴人「九十、来てたのか、なんか、目が変なんだ」
九十「おい、その目……なんなんだよ」
純恋「晴人ー?皆急におかしくなっちゃってて
え?晴…人?その目」
九十「んぁ?れん、なんでお前ここにいるんだよ」
純恋「え?何いきなり、私だって晴人の事心配できた
んだよ?その言い方はなくない?」
九十「うるせぇよ、俺の親友に近づくなよ、俺がやっ
たんだから俺に責任があるだろ、れんには関係
ない!」
純恋「なに…それ、意味わかんない、私は幼なじみな
んだよ?ずっと一緒にいたんだから怪我したり
入院ってなったら心配するに決まってるじゃ
ん」
晴人「おい、どうした」
九十・純恋「晴人は黙ってて!あ……(先)私なんで今
((後)俺、なんで今)」
純恋「私、今日は帰るね…晴人!お家のことは任せて
ねっ♪」
晴人「あ、あぁ」
千夏「はい真宮です、あ、九十さん、お母さん居ます
ちょっとまっててください、お母さん!九十さ
んから電話」
小春「どうしたの?九十くんっ、あれから晴人くんの
容態はどう?え?目にバツ印?どういう事な
の?わかった、先生の知り合いにそういうの
詳しい人いるから、その人と一緒にいくね!」
真「え?お兄ちゃんが?」
千夏「そうなの、はるにぃにボールが当たっちゃった
みたいでさ、それで今病院すごいことになって
るらしいの」
真「そういやぁお兄ちゃん昨日帰り遅くって、顔面蒼
白で帰ってきたな、何かとは思ったけどそういう
事か」
千夏「うちも今からママと病院行くんだけど、まーく
んも来る?」
真「まぁ、お兄ちゃんも純恋ちゃんと喧嘩したらしい
し、今回のことで原因があるかもしれないし行く
よ!」
千夏「わかった!病院で待ち合わせね、じゃあ切る
ね」
真「うん!また後で!」
晴人「九十、どうしてあんなこと」
九十「わかんね、急にいらってきてどなっちまった
らしくねぇよな、悪い……あ、れん…俺一旦外
出るわ、また後でな」
純恋「晴人、昨日はごめんね、私もなんであんなこと
言ったのか分からないの、九十くんもおかし
いし、それに、ここの患者さんと看護師さん
達もみんな喧嘩ばっかでそれで辞めた人もい
るらしいの」
晴人「わかんないけど、多分、この目が原因なんじゃ
ないかな、俺が見た人たちや目が合った人達は
いきなり喧嘩始めたり、容態が悪化して死んだ
りとか」
純恋「その目が?」
真白「バツ眼」
純恋・晴人「え?」
真白「晴人くん、一旦下を向いてくれ、その目はバツ
眼と言って、通称死神の目ともいうな、大昔に
その目を持った人間がいてな、見たものを不幸
や災害をもたらし総勢60万人にも及ぶ被害が
出たと言われていて、5000万人に1人なると
いう非常に珍しい病気だ」
晴人「そもそもなんであなたが病院の事や事件のこと
知ってるんだ」
真白「それは彼女に聞いたからだ」
小春「晴人くん、大丈夫?九十くんから連絡あって、
真白にそのこと話したら行きたいって聞かな
くて」
純恋「どうして晴人は下を向かないといけないんです
か?」
真白「見るもの全てを不幸にするからだ」
小春「晴人くんは一生下を向かないと行けないの?」
真白「そうだな、サングラスや相手から目が見えない
としても、晴人が見ればまた被害が起こる、目
を瞑れば行けるがなかなかそうはいかない」
小春「千夏〜真くん、それと九十くん入っておいで
っ」
千夏「はるにぃ、大丈夫?」
真「晴人にいちゃん、平気?」
九十「れん、悪かった、俺も原因聞いてさ」
純恋「もう大丈夫、私もごめんね」
クレア「ちゃーお♪」
詩音「ちょっとクレア!静かにしてよ」
純恋「あれ?お姉ちゃん?!」
詩音「先生から連絡あって、気になってきたのよ」
クレア「私は付き添いネ♪」
晴人・純恋「な、なるほど」
小春「九十くん、ちょっと。ふぅー、あんた、自分が
何したか分かってんの?」
九十「こ、小春ちゃん?」
小春「ちゃん付けで呼ぶな、今回は不慮の事故で命に
別状はなかったから穏便に済ませたいって晴人
が言ってたけど、1歩間違ってたらサツに世話
になってんだ」
九十「ちょ、小春せんせ?」
小春「あたしが喋ってんだ、とにかく、今回はお前に
全面的に協力してもらうからな、戻りな」
真白「まぁ、晴人くんが外さなければいいだけだが時
にその呪いは強くなるケースもある、そうする
とサングラスじゃ効かないくらい邪眼になる」
晴人「真白さん、俺はどうしたらいいんだ」
真白「君の力はとてつもなく強い、今は私もサングラ
スをしているがギリギリだ、見ればイライラし
そうになる皆晴人くんを見るな、目が合えばキ
レる可能性がある」
千夏「はるにぃなおる?」
九十「さぁな、俺にもわからん」
晴人「………。俺、邪魔者………なのか、んぁ?あ、しまった…!」
クレア「晴人、そんなことないわよっ、私が守って
あ・げ・る❤」
詩音「クレア!あんたやめなさいよ!今晴人くんは誰
も見れないんだからそんな馬鹿みたいな色気し
わないで!」
クレア「詩音?じょ、冗談よ、そんなに怒らなくても
いいじゃない」
九十「まさか、しおねぇ…目を…こんな影響が…」
詩音「うるさい!九十もだまって!晴人が大変なんだ
よ?!」
九十「お、落ち着けってしおねぇ」(サングラスを渡す)
詩音「もういい!はぁ、はぁ、ご、ごめんなさい、わ
たし…ちょっと冷やしてくるわ」
真白「詩音は私らが家まで送る、お前たちは先に帰り
な、晴人はまだ入院中なんだ、送ったら私はバ
ツ眼について調べる」
ナレーション:真白と晴人だけになった病室はいつも
以上に孤独を感じていた、そして、バ
ツ眼というおぞましい呪いのせいで不
安が漂うように………
千夏「まーくん、ちなつ、はるにぃが怖い……ちなつたちもあーなるのかなって思うと、傷つけないためにわかれたほうがいいのかな……って」
真「ちーちゃん、(ハグ)大丈夫、先生たちが何とかしてくれる、僕はちーちゃんのそばにいるから、今は色んなことが起きて心細くなってるだけだよ」
純恋「ねぇ九十、私たちで何とかできないかな、この
ままじゃもっと晴人の心が閉じちゃうかもしれ
ない」
九十「そもそも俺のコントロールのせいであいつはあ
ーなったんだ…俺のせいで…晴人は…」
純恋「自分を責めてもしょうがないでしょ?それに私
たちが何とかできる問題じゃないじゃない、で
きる限りで真白さんの手伝いをしよ?」
ナレーション:千夏たちの学校や晴人たちの学校、そ
の噂は瞬く間に広がり、さらに皆を苦
しませていく
九十「俺のせいだ…俺のせいだ…俺の、せいで、晴人
は。電話もやまねぇ、夢も最近みんなの悪い
顔が…俺がいたから…俺なんか…居なきゃ、こ
んなことにはならなかった…だった
ら………こうするしか、悪い、晴人、れん、、、
真…皆を…たのんd」
(階段を急いで駆け上がる)
純恋「っ!九十!!…………九、十?九十!!しっかり
して!九十!」
九十「…ん?はっ!ゲホッゲホッ、はぁ、はぁ、れん…どうしてここに」
純恋「(涙)あんた………なにやってんの…。真くんが病
院の後から様子がおかしいって言ってたか
ら……晴人が無口になったのは中学の時に親を
なくしたから、私達が精一杯生きようって、
寂しい思いさせないようにって約束したじゃ
ん…九十が死んでも晴人が悲しむだけよ!」
真「お兄ちゃん、お兄ちゃんが死んでも晴人にぃちゃ
んの心は晴れないどころかずっと雨だよ、今何す
べきか、どうすれば晴人にいちゃんを救えるのか
考えよ?僕、お兄ちゃんの味方だから」
九十「……悪かった。迷惑かけてすまん、ありがとう
れん、真、俺達も真白さんをサポートして晴人
を助けよう!」
ナレーション:より絆が強くなった3人はみんなを集め晴人の救出を試みるのだった