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VGOO(ボーゴ)〜嘘の導く並行世界渡航〜  作者: 喫痄
“予定調和”編(最終章)
59/59

【補足】

 どうも、作者です。

 「VGOO」読んでいただきありがとうございました。

後半は更新頻度が落ちてしまいましたが、どうにか書き切れて良かったです。


 考えていた展開や設定のほとんどは本編で出し切りましたが、一部どうしても触れられなかったところがありました。今回はそのうちの大きな2点について触れておこうと思い、この補足を付けた次第です。



【3章#8,#9:1回目のバタフライエフェクト要因・「『魔球少女ルパン』の展開変更」では何が起こったのか(誰が「フレイム」の標的になったのか、その中身)】


 まず作中で明らかになっているのは越智乙丸ですが、実はこの世界線での彼はサークル編よりも前に劉に殺され、「フレイム」の効果で従属しています。涼霜劉が殺人マジックを行った歴史に変更はなく、そうなると後からサークル内に内通者がいるとアピールする理由もないわけで、ここでは劉が追加した内通者の存在を正々堂々と(乙丸のことを伏せたままなのが彼の強かさではありますが)ノアへ通告した、ということになります。


 結論から書くと、この時点では乙丸の他にも御代龍生が内通者として潜んでいました。

 具体的な改変の影響で言うと、「魔球少女ルパン」は王道の展開へと変更されています。作中でも触れていますが、これが柏葉陸朗と松波夏海を変えています。陸朗は評価軸が自分の中に存在していない人間だったので、作品に対して抱いた感想が逆転したということです。

 そしてこの作品に変わらず感銘を受けている龍生ですが、これに影響を受けた彼の創作の作風もよりポピュラーなものへと改変されました。

 そうして世間に対し漫画家としての才能が浮き彫りになった龍生は、ディルク・デ・ヘンゲルと知り合った過去の時点で彼の「所有欲」の対象となります。そうなると大学へ進学した時点で龍生は創作のスキルを全てディルクの能力「ダークネス」に奪われると同時に彼との接点も無くなり、サークルへは全く別の動機で所属することになります。ノアの能力の仕様上、当時実際に嘘を聞かされていた真琴の感知しない範囲に限りますが、龍生に関しては内面に大きな変化が生まれた訳です。

 この改変は、当然ディルクにも大きな影響を及ぼしています。漫画の才能を得た彼ですが現実世界ではそれを満足に発揮できないため、メタバースの「イカロス」で作者不詳の漫画(漫画自体にはブロックチェーンもかかっていない為、「イカロス」内だとしても運営以外にはバレません。収入は売買ではなく投げ銭)を公開します。

 1章1,2話にて、ディルクは影武者を当てがわれその地位すら間も無く失いますが、この場合の彼は、行方を眩まさずともこの収入源と作者としての注目度があり、故に第三者から捕捉可能な状態にありました。

 つまりこの世界線で乙丸が劉に発見され標的となった経緯とは、元々ノア関係ではなく、あくまでディルクを発見するという目的を果たす為の過程だった訳です。


 ……と、こんな話があったのですが、そもそも無口気味な龍生から言動の微妙な違いを引き出したり、「イカロス」内での出来事等を取り上げたりする余裕は理想的なテンポの中には見つからず、後から回収できそうな流れも思いつきませんでした><

 そのため、本編だとノアは実際に改変後の龍生と会話する機会すらなく終わるという結果に(唯一描写をしたメフィストとアイラン・ローチの対談は途中からカットしています。そして後からノアが音声記録を聞くのは「内通者が陸朗だ」という改変の適用後。ノアに気付くタイミングは全くありませんでした)。



【シーカーズについて】


 最後に、ひとつだけ曖昧にしてあるこの辺の設定について少し触れて終わりにします。

 というのも、色々なことの理由付けとして必要である一方で、あまり入れ込むとやってきた話が陳腐になりすぎるかもな……という懸念のあるものだったので。ここまでの補足を含めてスッキリ終われるのであれば、特にこちらから読むことは推奨しません。

 以下の内容もいまひとつ具体性に欠ける内容だと思われますが、特にこれ以上補完する気はないので、余白は各自想像で埋めてもらえればと思います。



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・徐羅寧以外のメンバーは画面越しの対話でしか登場していない集団だった(1章4話)が、

 その正体は異次元生命体「シーカーズ」。既知の生命と同様、立体時間z座標に点在している主体のひとつで、並行世界を認知できる代わりに奥行きがなく、つまり立体空間には存在しない。言わば世界の影の中に生息する生命。当然“予定調和”の構成要素でもあるが、包括された一定量の可能性が人間で言うところの肉体に当たる。


・人の感情の表出の真実は本能で、人格形成とは社会規範を学ぶことで得た理性を紐付けした生存戦略のひとつでしかない。人格の真実もまた、不確定性原理と同様ゆらぎが存在している。人々の潜在意識内を漂い、可能性を肉体とするシーカーズは、その観点で言えばゆらぎをマクロで捉えた全体像と見做すことができる。

 つまり、シーカーズは「ディファイル」のような時間改変には影響されない。改変の結果として現れる人間の知覚可能な世界とは、シーカーズを別の角度から見た結果も同然であり、むしろ改変の発生源として機能しているとも言える。


・一判が意図する予定調和の分断は多くの可能性世界が創造されることを意味し、シーカーズにとっては生存領域の拡大に当たる。意思も力もないそれにとって予定調和の拘束を破ろうと画策したことはなかったが、本能に従った結果として一判の動きを手助けする形となった。

 一判が異能力と邂逅した理由は、当時の一判に寧の情報提供などの条件が揃っていたことに加えて、彼が特異点(y座標の大きな飛躍)に到達したから。

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