⒏ 抱っこして欲しかったので
兎のウサ吉の様子がおかしいと、依頼が来た。
下痢が続いて病院に行ったけど、これといった悪い所がなかったし、
最近、お掃除の時、お母さんの手に突っ込んで来ると。
これは…そこそこのクレーマーなウサ吉なので、
何かプリプリ怒ってるのかな?と予想しつつ聞いてみたら…
『淋しい…しくしく…
ボクが キツイ子だから(自覚してる) 嫌われたんだ…。
淋しい えっえっ…ヒック…
お母さんに、抱っこ されたい…ヒック…
お耳の間を、撫でて欲しい。 淋しい…ヒック…ヒック』
おおーっと!いつも強気のウサ吉君が大泣きしとる。これはヤバい!
『おお〜い!ウサ吉君、お母さんはウサ吉の事が大好きだからっ!
お母さんもお姉ちゃんも、ウサ吉君、大好きだよ!!!』
ここから、急遽お母さんと話し合い。
余りの多忙に、気力体力の限界に来てるお母さん。
そこを何とかならないかと突破口を探す。
手を掛ける暇が無いなら、声を掛けて褒めて欲しいとお願いした。
お留守番をさせた時には、
「お留守番頑張ったね」の褒め言葉と5秒の抱っこを。
遊ぶ暇が無い時は、
「可愛いね、良い子だね」の言葉と5秒の頭ヨシヨシを。
フードやオヤツを置く時には、
「可愛いね」「大好きですよー」の一言を添えて。
ウサ吉君の気持ちを伝えたら、
お母さんは即!「大好き」とウサ吉君に言ってくれました。
途端に、元気になって、ピョンピョン走り出したウサ吉君。
「大好き」って言って貰えて、安心したね。
ウサ吉君は、淋しくて、淋しくて、
抱っこして欲しくて、下痢になっちゃったもんねぇ。
ウサ吉は、お薬を飲む時はいつも、肩抱っこされて飲むのだそう。
お薬を飲む時は抱っこして貰える→お薬を飲むには?→下痢になりたい。
兎だって、メンタルが弱れば体調を崩すのです。
どうしようもなく忙しい時は、「大好き」を敢えて言いましょう。
ペット達は、飼い主の忙しい状況を理解します。
そして飼い主に迷惑を掛けないように、色々と我慢してくれてます。
苦しい状況を一緒に乗り越える為に、合言葉に「大好き」を。
「大好き」の言葉があれば、ペットは頑張れるのです。