⒋ サバトラ猫最強説
猫の5頭飼いのお宅から、依頼がきた。
3番目と4番目の間で争いが起きるし、どうも3番目が弾かれている感じがすると。
個別聴取開始
3番目のサバトラ女子は語る
『アタシが1番強いのよ!!アタシがこの家の1番なの!
あのねぇ、猫種の最強は虎なの!その虎に1番似てるのがサバトラ柄なの!
だから、サバトラ猫が1番強いの!!サバトラ柄の私が1番偉いの!!』
おおー、初めて聞いたぞ、サバトラ猫最強説。虎の色違いとも言えなくもない?
サバトラ女子は突っ張ってる子が多いけど、この子も尖りまくってるなー。
4番目の三毛猫女子が語る
『あのねぇ、あの子はボスの器じゃないの。だから、私が止めてる。
仲良く出来るかって?あの子が他の子を攻撃するのをやめたら、仲間に入れてあげるわ。』
この子が実質のボスじゃないの。言ってる事も大人だし。
3番目が素直に頭を下げれば、群れに入れてやる度量はありますと。了解。
サバトラ女子の説得開始
「ねぇ、ホントは淋しいんでしょ?皆んなと一緒にいたいよね?
他の子を追いかけ回したりしなけりゃ、仲間に入れてくれるって。
攻撃するの、やめよう?」
『だって…強くならなきゃ…
だって1番にならなきゃ、お母さんに見て貰えない。
だれも私の事を可愛いって言ってくれないの…うっうっ うぇ〜〜ん』
「そっかぁ。猫5匹もいたら、埋もれちゃうもんねぇ。寂しかったねぇ。」
(そんな眼で睨んでたら、誰も可愛いとは言わないと思うけど自覚ないしな)
「ほらほら、そんなに強くならなくても、アナタは美人猫さんなんだから。
可愛い可愛い。お母さんも、可愛いし大好きだよーって言ってるよ。
強くなくても、1番綺麗だから!(5猫の中で1番の器量良し)
大丈夫!今のままで1番可愛いから。弱い方が可愛く見えるから!
コレ以上強くならなくていいから!他の子を襲うの、やめようか。」
『…私、可愛い? お母さん、可愛いって言ってくれるの?』
「お母さんが 可愛い♪大好き!って言ってるよ。
大丈夫! 強くなくても、お母さんは可愛いって言ってるよ。
ね?見た目だけでなく、性格も可愛い猫になろうか。」(暴力反対です!)
『あのね、赤いおリボン欲しいの。首におリボン付けて、可愛いって言って貰いたいの』
「赤いおリボンでオシャレしたかったの!
おリボン付けたら、可愛い!!って言ってくれるから。
お母さんに、おリボン付けて下さいって、ちゃんと伝えるからね。
見た目も性格も可愛いくなろうね。ケンカ、やめようね」
飼い主さんには、サバトラ女子の希望を伝え〈可愛い〉を意識して声を掛けると共に、赤いリボンもお願いしました。
強さで1番にならなくてもいいんです。
可愛いねって言って貰えたら、それだけで幸せなんです。
犬も猫もですが、多頭飼いの場合、
個別に接する時間を設けてあげないと、愛情不足だと感じる子が問題起こします。
飼い主は、自分の許容範囲を知る事も大事です。
別々のサバトラ女子猫3匹から「赤いおリボンが欲しい」と、言われました。
サバトラの中で、赤いリボンが流行ってる??