36.花火なんか大嫌い!
花火に驚いて走り出し、そのまま行方不明中のチワワ少年、生後7ヶ月。
行方不明になって3日目。
目撃情報はあるものの、未だ捕獲出来ず。
ご近所周辺、地域の皆さんが、昼間に必死の捜索を続けてる。
という状態なんですが…と話が来た。
基本、行方不明の捜索は断っている。
よおーーーく考えて欲しい。
犬に地域名、番地は判りません。
〈川の側〉と答えたとて、犬目線から見れば、
用水路も小川も河川も全部同じ〈川〉
犬に、自分の現在地を伝える事は無理なのだ。
でも、
なんとなーーーく、
この子、帰りそうな気がしたので、
「お家に帰ろう。人がいる所に行こう」と、声をかける事にした。
「チワワ君、何処にいる?」
『…』
返事は無いが、草むらに佇んでるイメージを受け取る。
草むら…
その草むらは、行方不明の現場近くなのか?
民家の裏庭の木陰なのか???判別つかず。
でも、生きてるっぽい???
(私に生死の判別は出来ません。)
「お家に帰ろう」
『僕は出ない!!
あんな大きい音がするなら、僕は外に出ない!!』
プンスカ、怒ってるチワワ少年。
あ、これはご存命だわ、きっと。
花火の音に驚いて、脱走しちゃったもんねぇ。
大きい音は、大嫌いだよねぇ。
ムカついて、脱走したんだもんねぇ。
「君を探してる声が聞こえなかった?」
『遠くで聞こえた。
でも、大きい音がするから、僕は出ない!!』
決意、固っ!
帰りたいとか、お腹すいたーとかの泣き言ゼロ。
メンタルつよつよなチワワ少年。
「なんて言えば、そこから出てきてくれるかな?」
『オヤツだよ〜。帰ろう〜。オヤツ山盛りだよ〜。なら、
出ていってやらんでもない。』
困ってるそぶりも、弱ってる感じも無さそうなチワワ少年。
しかも、上から目線で、オヤツを催促する余裕っぷり。
イヤイヤ、アナタ猛暑の中の行方不明中ですよ。
メンタルつよつよでも、身体は極小なんだから。
そこから出てきてくれないと、命が危険です。
チワワ少年の理論だと
大きな音のした花火は大嫌い!
大きな音は嫌い。人の足音も大きいから嫌!
とにかく!大きな音は大嫌い!!!!
だから、僕を捜索中の人の足音がしても、近づかない!
そこを何とか、出てきてくれませんかねぇ。
昼間の捜索→炎暑なんだから、昼間は動かない。探すなら夜。
大声も大きな足音も嫌い!→静かな歩き方で、普通の音量で名前を呼ぶ。
普通の顔して、探すしかない???
『お家に帰ろうね。オヤツ一杯あるからね。」
と、誘いを掛けて終了〜。
昼間の大声での捜索を止めた夜。
道路をテクテク歩く姿を目撃され、説得の末に捕獲成功!
良かったー!!!
飼い主さんは、必死で探しているのだが、
本犬は、心細くもなくプンスカ怒ってたりします(~_~;)




