35.〈守る〉から〈寄り添う〉へ
いつもの散歩中、ラブちゃんに聞いた。
「ラブちゃんの使命は、お兄ちゃんを守る事だよね〜。」
ラブちゃん
ラブラドール女子、5才。
一人でお留守出来ないお兄ちゃんの為に、子犬の頃にやってきた。
それからは、ずうぅううーっと、お兄ちゃんと一緒。
お兄ちゃんが学校に行ってる時間の他は、いつも一緒。
TVを観る時も、お友達と遊ぶ時も、一緒。
ご飯を食べる時も、寝る時も、お出かけ以外はいつも一緒。
今も変わらず、使命は〈守る事〉だと思っていたが、
『違うよ。今は、寄り添う事だよ』との返事。
え?使命って、途中で変わるもの???
『お兄ちゃんが小さい頃は、使命は守る事だった。
どこに行くにも、いつも一緒だったし。
でも、お兄ちゃんが大きくなって、置いていかれる事が増えた。
お友達と遊びに行くのに、連れて行って貰えない。
私の知らない世界に、どんどん行ってしまう。
これでは、お兄ちゃんを守れない。
何より、いつまでもラブに守られるお兄ちゃんじゃ、ダメだよね。
(そうですね!!自立しなきゃ!ですよね)
これから先は、フィフティフィフティの関係でありたい。
お兄ちゃんが夜、心細い時は、そっと寄り添う。
辛い時悲しい時は、傍にいる。
元気に出かける姿を、玄関から見送る。
傍にいる時は、一緒に笑う。
でも、お兄ちゃんの世界の邪魔はしない。
お兄ちゃんが必要としてくれる時は、傍にいる。
そんな私でありたい。』
そっかあ。お兄ちゃんの成長に合わせて、使命も進化するんだねぇ。




