23. 猫の縁結びの話
猫には、2つの能力がある。
1つは、邪気を祓う力。
飼い主にくっついてきた、よからぬ気をせっせと消してくれている。
消すと言っても、そこは猫。身体が小さい=容量が小さい。
頑張って頑張って、家族にくっついてきた邪気を消すけど、
それを上回る邪気があった場合、猫がグッタリしてたりする。
飼い猫が、やたら足元に擦り寄るなーとか、肩に乗って離れないなーって時は、
せっせと猫ならではのお仕事をしていたりする。
愛想ない雌猫程、その力が強かったりする。
あの子、激しくて可愛げがねー、ちょっとねー‥と思ってる飼い主さん、
実は、その気の強い子が、1番キツイ仕事をしてたりするんです。
可愛い気がなくっても、縁の下の力持ちさんなのです。
時には、「お仕事お疲れ様」と、労って頂きたい。
大体気性の激しい女子猫さんが、こっち系を頑張ってます。
もう1つは、縁の紐を探す力。
真っ暗な空に、天の川の様に無数の紐が下がっています。
大きさも太さも色も千差万別。
赤だったりピンクだったり、ピカピカに光っていたり、逆に黒かったり。
コレらの紐は全て〈縁の紐〉
開運、金運、幸運、仕事運、人との巡り合い、子供との巡り合い…、
色んな縁を持つ紐が、空から降りてきています。
そこへ、猫達がきては、コレは!と思うものを、目一杯ジャンプして掴みます。
掴んだ紐は、何かしらの縁を持っています。
掴んだ紐を結ぶ先は、自分だったり、飼い主だったり。
〈ご縁の紐〉を掴むには、体力気力やる気が必要。
お目当ての紐を掴む為、何度も何度もジャンプして挑みます。
良さげな紐程、掴むのは困難。高〜い所にあるのです。
ある女子猫ちゃんは、前世で子猫を亡くしました。
〈今度こそ 今世こそは、あの子と一緒に暮らしたい!〉
女子猫ちゃんは、保護猫のち、飼い猫になりました。
大人になって力がついて、我が子を探しに出かけます。
出かけた先は、縁の紐の世界。
無数の紐の中から、我が子の紐を探します。
何度も通い、やっと見つけた我が子色の子猫の紐。
けれど高くて届かず、掴めない。
近くには、同じ様に子猫を探しに来てる猫さんもいる。
女子猫ちゃんは、周りの猫に頭を下げます。
〈あの子猫の紐は、前世の私の子供でした。
お願いですから、あの紐を私に譲ってください〉と。
周りに競争相手もいなくなった今、何度も何度もジャンプして、
やっと やっと 子猫の紐を掴む事が出来ました。
後日、女子猫ちゃんの家に、新しい保護猫君が来ました。
人から見たら、別々の所で生まれた猫で血縁関係はゼロ。
で す が、
魂的には、後から来た保護猫君は、女子猫ちゃんの実の息子でした。
女子猫ちゃんの願いは、叶ったのです。
偶然は必然。
それは〈猫が結んだご縁)だったりします。




