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⒉ 行方不明の犬は大嘘をつく。

アニマルコミュニケーションをやっていると、よく行方不明捜索の依頼が来る。

残念ながら、全てお断りしている。

理由は3つ。


⒈ペットに住所番地は判らないから。

どこにいるの?と聞くと、屋根の上とか、学校が見えるとか、川の近くと答えてくれる。

川と言っても、大きな河川から農業用水路まで全部〈川〉なので特定が難しい。

誰と住んでるの?と聞いても、おばあさんとか女の人レベル。苗字は知らないから言えない。


⒉家を出たい理由があるから。

迷子の子は別として、同じ家から何度も脱走する子は、その家が嫌なんである。

飼い主さんには気の毒だが「家に戻っておいで」と呼びかけても「絶対に嫌!!」と言ってきたりする。

過去、SNSでも拡散しまくりTVで呼び掛けもして、半年以上も犬を探してる飼い主さんがいた。

迷子ポスターの子にこそっと「どこにいるの?無事?」と聞いてみたら、

「この飼い主は、自分をアクセサリーみたいに思っているから嫌い!!絶対に見つかりたく無い」と答えてきた。

思わず、新しい飼い主さんの元での幸せを祈りましたわ。

飼い主の元に戻りたい子は、迷子なら5日以内に見つかる事が多いそうな。

1週間以上見つからなければ「帰りたくない子」なので、見つからない事が圧倒的に多い。

家を出ざるを得ない飼い主の元に戻るのは正解か?と疑問が付き纏う。


⒊探してる相手が「大嘘」をつくから。

事例1 行方不明になって数ヶ月の犬の捜索依頼がきた事がある。

「生きてる?」と聞いたら「死んでる」と即答してきたので、コレは絶望的と思っていた。ら、数ヶ月後に見つかった。

はぁぁああ?ですよ。「アンタ、3回聞いて3回共死んでるって答えたよね?!!!」と責めれば、

「僕は生まれ変わりたかったんだ。自分の毛色が嫌い。飼い主も嫌い。だから、死んだって言った」と。

生存確認ですら、本人の意思で操作されたら、お手上げです。

因みにコミュニケーションでは、生きてる子も亡くなってる子も、全く同じ聞こえ方なので、生死の区別は付きせん。自己申告のみ。

元の保護団体が引き取って、別の飼い主さんが見つかったそうだけど、名前はそのまんまだった。

せめて、生まれ変わりたいという望みに沿って、新しい名前をつけて欲しかった。ああ消化不良。


事例2 こちらの犬も行方不明になって数ヶ月経っていた。

自宅周辺で呼び掛けるから「お返事して!吠えて!」と伝えて探したけれど見つからなかった。

「帰っておいで」と呼び掛けると「帰るよー。」と答える奴。

1週間経っても2週間経っても、1ヶ月2ヶ月3ヶ月経っても、奴は帰って来なかった。

ふと気づく。奴は「帰るよー」と言いつつ、1度も「お母さんに会いたい。家に帰りたい」と発言していない。

ましてや、最初のコミュニケーションの時に「外飼いだったけど、今は家の中に居るから、ずっとココでいいや」と答えている。

「そこを何とか、みんな病気になる位心配してるから帰っておいで」と毎回説得していたのだが。

奴は「帰るよー」と答えるが、帰る気はさらさら無かったんである。大嘘ついてくれていた。

幾ら探っても大嘘つかれたら、正確な情報は掴めない。捜索は無理。


以上の経験から、行方不明の捜索はお断りしている。

帰る気があれば、5日で戻る説は有効だと思う。


行方不明の子は、大嘘ついてでも逃げようとします。


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