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カエルの子  作者: おしぼり
30/34

人型

「トーカさん! どうしたんですか? 早く逃げないと!」

『、、、見つけた』

「何を?」


 トーカさんから送られてきた映像を見る。

 そこには黒い人影があった。


「人がいる?」

「人間なわけないだろ。宇宙空間だぞ? しかもサイズ的にも今のトーカくらいある」

「場所としてはヒュージの頭の上ってところか」


 俺と同じように映像を見ながらアイラさんとエリカさんが口を開く。

 そこにいるのはまさに人だった。ゴブリンのようなずんぐりむっくりではない。かと言ってギャラクシオやセンブのようにメカメカしい感じもない。例えるなら全身タイツを頭まで被った大人の人って感じだ。

 

『くる!』


 トーカさんのその言葉に合わせて、その人型は一気に距離を詰めてくる。

 繰り出された右ストレート。それをトーカさんは咄嗟に受け止める。


『コロス、、、コロス、、、』

『何?』

「喋った?」

「マジかよ。エムズだろ? ってかめっちゃ怖いじゃん」

「エムズはこれまでもこちらに合わせて進化しているようだった。人間に進化したってことか? いや、だとしたらヒュージはどうなんだ?」


 驚くアイラさんの横で1人ブツブツとつぶやくエリカさんをよそに、トーカさんはその人型と戦う。

 無重力状態である宇宙空間にいるにも関わらず、まるでヒュージの頭の上をリングにしてその人型エムズは華麗なフットワークで立ち回る。

 サイドステップからのジャブやフックからのストレート。トーカさんがそれを嫌って距離をとり銃を構えようとすると回し蹴りが飛んでくる。

 

『鬱陶しい』


 トーカさんは銃を捨て、ナイフを構える。

 人型も両手の五本の指を合わせると鋭い刃のように変形する。

 

『コロス、、、コロス、、、』

『何の恨みがあるのか知らないけど、お門違いよ』


 人型が刃となった右腕を前方に伸ばしてきたところでトーカさんは突然仰向けに倒れる。すると両足を人型の首に引っ掛けそのまま後方へと投げ飛ばした。

 先ほど手放した拳銃を拾い倒れた人型の眉間に銃口を突きつける。


『勝負アリね』

『コロス、、、コロス、、、』

『うるさいわね。同じことしか言えないの?』


 仰向けに倒れた人型は両足の先もブレードに変形させると、両手足四本の刃でトーカさんを襲う。


「トーカさん危ない!」


 そこでトーカさんは引き金を引く。

『カエリタイ、、、』

『え、、、?』

「どうしたんですか? トーカさん」

『いま一瞬、、、何でもない』


 トーカさんは立ち上がり振り返る。


『あそこに扉がある。コイツが出てきた場所』

「トーカさん! 時間が!」

『大丈夫よ』


 そう言ってトーカさんはヒュージの頭部に開いた扉の中へと入っていった。


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