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カエルの子  作者: おしぼり
18/34

新兵器2

『バードソング始動。再生開始』


 トーカさんの音声が聞こえてくる。

 バードソングとはエリカさんが作った対ハーピィ兵器の名前だ。ハーピィの出すジャミングを対消滅させることが出来る。


「トーカ? なんかこう「ミュージックスタート!」とか何か可愛く言えないのか?」

『うるさい』


 アイラさんの提案を一言でバッサリ切る。

 

「映像、音声共に問題なく受信出来てますね。バードソング、上手くいってるみたいですね」

「そうだな。まずは成功ってところか」

「エリカさん? あまり嬉しそうじゃないですね」

「そう? まぁ上手くいくとは思ってたから」

「あーなるほど」


 こういう人って失敗を恐れるとかないんだろうなぁと、ぼんやりと思う。


「それよりも、エムズがなぜ突然こんなところに現れたのかってことだ。今だにエムズの発生原因はわかっていないことが多いしな」

「そうですね」


 エリカさんとそんな会話をしている間にもトーカさんは突如現れたエムズにも臆することなく順調に倒していく。

 

「やはりハーピィもいるようだな? 編成はワーム、ゴブリン、ハーピィか」

『そうね。今のところはそんなところね。ちょっとまって、これは?』

「どうした、トーカ?」

『何かデカイのがいる』

「新種?」

『そのようだ。でも、これは、ちょっと待ってくれ』


 急にトーカさんの声に焦りが生まれる。

 トーカさんから送られれてくる映像には相変わらず何も映ってはいないが、急にトーカさんが激しく動き出し、そして爆発音のようなものも聞こえる。

 それを見て同じように焦りを感じているアイラさんと、若干興奮気味のエリカさんが対照的である。


「トーカさん? 大丈夫ですか?」

『何か大物がいる。近づきたいが、何か炸裂弾のようなものを複数飛ばしてくるからなかなか近づけない』

「新種、大物、炸裂弾。ずいぶん面白そうね」

「エリカ、いい加減に、、、」

「わかってるよ。トーカ? 聞こえる?」

『あぁ、なに? 手短に頼む』

「一旦帰ってきて。換装しよう」

『換装? 何に?』

「新兵器があるんだよ」

『新兵器? 聞いてないわよ。この状態でどうやって帰れと?』

「閃光弾を持たせてあるだろ? それで一時的に目くらましをするんだ。相手も弾を撃ってくるってことはこちらの場所を認識しているはずだから。効果はあるはず」

『そうは言っても、そんなの一時的でしょ?』

「大丈夫、ちょうどいいのが来たから。しばらく時間を稼いでもらいましょう」

「エリカさん、ちょうどいいのってなんですか?」

「これよ」


 そう言ってエリカさんが見せてくれた、彼女の手元にあるモニターには先ほどまでエムズと戦っていた正規隊の機体が映っていた。


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