新兵器
いつもの輸送船のブリッジ。
ブリッジ内にはエリカさんとアイラさん。そしてモニターには、船の横にいるトーカさんが写っている。
「どうですか、トーカさん?」
『ちょっと待って。もう少し』
トーカさんの機体が手に持ったスコープを目元に当て調節する。
『OK、見えたわ。どう?』
「こっちも映像来ました」
トーカさんの見えている映像がこちらに送られてくる。
そこにはエムズと接敵する正規隊が写っていた。
「さすがに連中も用意してきたわね」
「あれがそうなのか?」
「おそらくね」
アイラさんの質問にエリカさんが答える。
二人が話をしているのは、おそらく対ハーピィ用の兵器だ。
展開している正規隊の機体の広報に巨大なスピーカーのようなものを運んでいる機体が見える。
「この間の星川という男に渡したデータの、ですか?」
「そう。あれでハーピィの歌声にも対抗出来るはず。連中のことだからもう少し開発に時間がかかるかと思ったけど、流石に用意してきたわね。もしかしたら私のデータを見るまでにある程度は出来ていたのかもしれないけどね。それにしても不格好ね」
「同じのがトーカにも付いてるんだろ?」
「そう。もっと小型のをね」
『まぁあんなデカいものを担いで戦えないわよね』
「まさに軍楽隊だね」
「まぁ音は聞こえないけどね」
『戦闘が始まった。善戦してるみたいね』
「これで多少は平和になるんですかね?」
「また新種でもでなければね」
『私もそろそろ準備するわ』
トーカさんはそう言うと、すぐそばの宙に浮かせていたライフルに手に持っていたスコープを装着する。
「ちょっと待って!」
そこでエリカさんが叫ぶ。
『どうしたの?』
「これは、、、新手よ」
「新手?」
「3時の方向。どこから現れたんだ? これは面白いわね」
『わかった。行ってくる。タッド、船を下げて』
「はい。トーカさんも気をつけて」
『大丈夫よ』
そう言うとトーカさんは、新たに現れた敵の方へと向かっていた。




