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カエルの子  作者: おしぼり
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荷下ろし

「へぇ、こりゃまた大量だねぇ」


 妙に薄着なその女性は感心し声を上げる。

 薄着と言っても、失礼な話だがセクシーさは感じない。

 ただ暑いからというのと動きやすさを考えて薄着なのだろう。身長は高く、シャツの袖をまくって見える二の腕も俺のよりよほど太い。

 セクシーさでいうと夜のトーカさんの方がセクシーかもしれない。

 全体の線は細いが出るとこは出ている。そんな人に毎晩シャツと短パン姿で目の前をウロウロされると目のやり場に困る。

 最近はやっと慣れてはきたが。


「で、そこのボンが新入りかい? 珍しいね。一匹狼のアンタに連れが出来るなんて」


 ここでもボンって呼ばれるのか。と苦笑いを浮かべながら軽く会釈する。


「まぁ成り行きでね。こいつがどうしてもって頼み込んでくるから。まぁ行くとこもなかったみたいだし。捨てられてた子犬を拾ったようなもんよ」

「へぇ子犬ちゃんか。どうよ子犬ちゃん、トーカの味は。愛想は無いけど良い身体してるだろ? 良かったかい?」


 肩に腕を回され聞かれる。トーカの味? トーカさんの料理のことか? 身体ってどういうことだ?

 それより太くて硬い腕と腕にあたる柔らかい胸に挟まれ妙な気分になる。


「なぁにバカなこと言ってんの。飼い犬とそんなことする趣味はないわよ」

「なんだ、まだなのか。ってかそれ目的じゃないのかよ。じゃあ私が貰ってもいい? ねぇ名前は?」

「ソイツのことはタッドって呼んでる。それにアンタには旦那がいるでしょう。それよりさっさと仕事してよね大将」

「へいへい。だってアイツ、最近は年だぁとか言って一回で終わりなんだもん。ホント使えねぇよ。子犬でも若い方が元気があるでしょう、ねぇ?」

「アイラ!」

「あいよ、わかってるって」


 そう言うとアイラと呼ばれた女性は、俺たちが持ち帰ったワームの残骸を輸送船から下ろすと手際よく仕分け始める。

 トーカさんもそれに加わり仕分け終わるとクレーンがトラックの荷台に乗せる。


「行くよ。さっさと乗りな」


 そう言いながらトーカさんが助手席に乗る。


「えっ? 俺が運転するんですか?」

「当たり前でしょ、働け。ギャラクシオを操縦できるんだからこんなのすぐよ」

「タッド、じゃあねぇ。気が向いたら連絡してねぇ」


 アイラさんに軽く手を振りながら、トラックを発進させた。


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