その33
◇◇◇◇◇◇ その33
「東谷涼子が犯人だとあなたが知ったのはいつですか。」
「私はみどりさんの家に行きませんでしたから連絡が入るかと思ってSNSを切りませんでしたが、8時頃には流れていたと思います。」
「それを見て洋子さんはどう思いましたか。」
涼子が聞いた。
「私は東谷涼子が犯人だと本当に思いました。山城みどりさんが東谷涼子の何かを知って、暴露したんだと思ったんです。」
洋子は続けた。
「そうしたら、テレビで警察が東谷涼子を追っていると流れていたからフォーチュンの話は本当だったのかと思ったのです。」
「第1発見者が河本美奈さんと浅野和子さんであることはあなたも早くから知っていたんですね。」
小沢が尋ねた。
「ええ、二人からの連絡を待っていましたから。」
「山城みどりさんの死亡は何時頃知りましたか。」
「5時頃、浅野和子さんからフォーチュン経由で連絡が入りました。」
「その時間二人は警察に向かっていたはずですが。」
「その合間にスマートフォンで連絡をくれたんです。」
「長いことありがとうございました。」
小沢が洋子をねぎらった。
「東谷涼子を早く死刑にして下さい。」
洋子は真剣な顔でいった。涼子はあまりいい気分では無い様子である。洋子は一礼すると部屋から出ていった。
#スマートフォン
「人間一度思いこむとその先入観から簡単には抜け出せないことがよくわかったわ。それにしてもあまりいい気分ではないわね。」
涼子がかみしめるように言う。
「ねえ小沢さん、山城みどりのスマホは押収したの?。」
「ええ、押収済みです。ただ、画面ロックが解除できなくてまだ内容は未確認です。」
小沢が押収品のリストを見ながら答える。




