4話補足:クロマグロの色覚
人の色覚は3色型色覚と言われています。
赤視物質(R) / 緑視物質(G) / 青視物質(B)
ですが、一部の魚は上記の3色に【紫外光】を追加した、4色型色覚と呼ばれる色覚をもっています。(紫とはいっても紫外線光ですが)
2013年のゲノム研究で、マグロもこの4色型色覚を持ち合わせていることが判明しました。
※長らく、マグロは色が判別できないとされてきたため、【色が識別できない】と書いている書籍やサイトもあります。
下に示す資料のなかで書かれている視物質(オプシン&ロドプシン)はそれぞれ
SWS1:青-紫外線型 / M/LWS:赤-緑型 / RH2:緑型 /SWS2:青型 / RH1:桿体型(光の強さ)となります。
そう考えると、彼らには人間とは違うものが見えているかもしれませんね。
なお、この4色型色覚ですが、実は人間にも10%前後いるとされています。(特に女性が多い)
気になる方は【4色型色覚チェックテスト】で検索してみてください!
参考資料
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2013年7月19日:太平洋クロマグロ(以下 「クロマグロ」)の遺伝情報全体であるゲノムの全ての塩基配列の解読に取り組み、クロマグロの全ゲノムの解読に成功
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ResearchCenter/5_BB/genomes/Tuna_DNAmicroarray/index_j.html
(中央水産研究所)
2013年7月2日:太平洋クロマグロ全ゲノムを解読、クロマグロは微妙な青緑色の違いを認識
https://www.nig.ac.jp/nig/ja/2013/07/research-highlights_ja/20130719.html
https://www.nig.ac.jp/assets/images/research_highlights/PR20130719.pdf
(国立遺伝学研究所)
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