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ポジティブみな!

「みなみなみな・・・」

「るなるなるな・・・」

「ぱ、ぱなぱな・・・」



「・・・うるさい!!あんたたち、話すなら別の部屋ですっきなだけ話して!」


佐藤真里菜、小4。イルカのぬいぐるみたちがはしゃぎまくっているので、ぬいぐるみをしかりつけました。

変な気分です。



「えー?なんでみな。せっかく来てもらったのに、しかるなんて、ひどいみなぁー」

「来てくれたも何も、呼んでませんけどね」

「ひどーいるな!」


「るなまで何よ!せっかく入れてあげてるんだから感謝しなさいよ!」


思わず声を荒らげて、宿題が全く進まない・・・。


「そうだよぱな。入れてもらってるのに・・・」

「ぱ、ぱな・・・!」


感動!イルカの中にもいいイルカがいたんだ(偏見です)!




「ぱなぁー!君分かってるねぇ」


持ち上げて抱きしめると、ぱなはサッと離れて、


「・・・セクハラぱなぁ!」

「はあっ!?え、てかさぁ、ぬいぐるみにそーいうのなくない!?」


「「うわぁー」」


みなとるなが声をあげる。


「あのねぇ!」


キレる。



ダメだ、イルカのぬいぐるみはおかしい(偏見です)!!



「ほんとにあんたたちは、うるさいイルカね!ぬいぐるみなんだから、静かにしてられないの⁉」


「静かにしてられないみな」


「堂々ということじゃないでしょ!」


「残念ながら堂々と言うことなのだぱなっ」


「るな、ぱなも!もう帰って!」


「お、お客様になんて態度るな!?」


「そのセリフはお客様自身が言うことじゃないと思うよ!!」


「じゃあ、お客様になんて態度みな!?」


「姉妹は絆が深いのね!じゃあ、お客様、お帰りいただいてよろしいでしょうか!」


「よろしくないぱな!」




あぁーっもう!!この人・・・じゃない、ぬいぐるみたちと話してると疲れるわ!


・・・あ、そっか。こいつらが出てってくれないなら、私が別の部屋に行けばいいんだ。



「じゃ、私は出ます!!好きなだけ!!しゃべりつくしてください!!」


バターン!!とドアを閉めると、ふうっとため息。


向かったのは、お兄ちゃんの部屋。お兄ちゃんは今年中2だから、あのぬいぐるみたちみたいにうるさいことはないでしょ。



コンコン

「お兄ちゃん、あのぬいぐるみがうるさいから、こっちで勉強してもいい?」

「・・・」

「・・・お兄ちゃん?」



ギイィ・・・ドアをそっと開けると。


「オカッピー♥♥ここ分かんない、教えてー」

「え?そこなんて、ここの順番間違ってるだけッピよ?もー、真はおっちょこちょいッピねー」



・・・バターン!!


・・・今見たのは、幻だよね!うん!

お兄ちゃんが大切にしてるのオカピのぬいぐるみとしゃべってるなんてそんな幻は私見てないよ!うん!




・・・ほら、

「ねえ、あそこにいるの妹の真里菜じゃないッピか?」

「ん?あ、真里菜どうしたの?」



・・・幻じゃない!!!!!


「みな?どーしたみなー・・・って」

・・・その時、私は見たんだよね。


オカピのぬいぐるみを見て、顔を赤くするみなを。



・・・嫌な予感しかしない!!!!!いろんな意味で!!!

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