1 現実とは
拙い文章ですが、笑って頂けると幸いです。
「にゃはっ!ここは?ここはどこー!!」
私の声が森に虚しく響いた。私こと桜木舞亜は異世界にて絶賛迷子中です!あれれーおかしいな。私はもう18歳なんだけどなー。今日、18歳になったばったばかりだけどね。誕生日に異世界転生って。母よ、不甲斐ない娘ですまん。いつも部屋に籠もって描いたり、読んだり、アニメ見たり、二次元三昧でごめん!
私はトラックに跳ねられた。そして、気づいたら森の中にいた。うわっテンプレだー、って転生して早々に思った私は悪くない。異世界転生って分かったのは木がない街を歩いていたのに森にいたから。よっ!舞亜ちゃん天才!…オホン!トラックに跳ねらたのは決して私が薄い本をもってウキウキしていて、周りが見えなかったから、ではない!ないったらない!薄い本…あ、私の、薄い本は?たぶん私の周りに散乱してる。どうしよう!!折角の薄い本~!私の薄い本~!好きなサークルさんだったのに。とら○あな限定だったからわざわざ行ったのに…。私が薄い本に未練たらたらでウジウジしていると、金髪天パ、碧目のイケメンが現れた。
「お前、どうしてここにいる?」
「えとー。」
「答えられないのか?そうだよな。お前は間者だもんなァ。」
「はァ?!」
「ディーヴァ、コレを捕まえろ。」
「了解。」
いやいや!コレって!コレはないよ!金髪野郎には分かんねーだろうがな!私は物じゃねーんだよ!舞亜って名前があるんだよ!完全に名前負けしてるって友達に言われたけどな!ってかディーヴァ!「了解。」じゃねーよ!!つか即答すんな!名探偵コ○ンの赤○秀一みたいな声で不覚にも感動した私の心を返せ!
「お前…全部聞こえてるぞ。」
呆れた声の金髪野郎が呟き、ディーヴァが私を連行していった。
かくして私は牢獄に入ることになったのだ。
いい?よーく聞いてね?
イケメンはそんな簡単に恋に落ちねーんだよ!コレが現実だ!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。