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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

正直な人

作者: エル娘



「そこの、お嬢さん。ちょっと僕についてきてもらえませんか?」


「きゃっ」


「僕は、悪い人ではありません。本当です。友達はみんな僕の事を正直者って言います。」


「こんな人のいない夜道で、突然、知らない男から声をかけられて、そんなこと言われても信用できません。あなたは絶対に悪い人です。」


「お嬢さん、信じてください。僕は、本当にいい人です。ただ、お嬢さんに、ちょっとだけついて来て欲しいだけなんです。」


「そんなこと絶対に信用できません。ついていったら結局、お金取られたり、裸にされたりするんでしょう?」


「いいえ!そんなことは絶対にしません。僕は正直です。ついてきて欲しいだけなんです。お願いします!信じてください。」


「それじゃ、あなたが、どれだけ正直者なのか、ちゃんと説明してください。」


「たとえば・・・僕は、小学1年生の時、学校の朝礼で、がまんできなくて、おしっこを漏らしました!。それと、中学2年の時に、好きな女子のセーラー服を盗みました!。それに、高校2年の時に、女子の更衣室に隠しカメラを設置して、映像をネットで販売しました!。それに、それに、最近では、朝の電車で痴漢して、夜は近所の女性をストーカーしています!。どうです! 僕は、正直者でしょう??。だから、ついてきてください!。」



「 行きません! 」


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