巻末参考文献&あなたへのお礼とご案内♡
参考文献一覧
【深呼吸=もっとも手軽で効果的なメンタル対策?】
Dole, Arthur A, et al. (1983) Meta-Analysis of Outcome Research in Reducing Test Anxiety: Interventions, Rigor, and Inertia.
こちらのデータでは、不安や緊張などの気持ちを和らげる方法として、深呼吸が最も効果的かつ即効性があると報告されました。
じっさいに、ゆっくりと呼吸を繰り返すことでリラックス神経(=副交感神経)が優位になり、緊張時や不安時に活動する興奮神経(=交感神経)の働きが抑えられたのだそう。
かんたんに言うと、ゆ~っくりと呼吸を繰り返すだけで、心と身体がリラックスモードに切り替わるのです。
【男女の数学力は(ほぼ)同じレベル!】
Gender differences in mathematics performance: a meta-analysis. 1990. J S Hyde, E Fennema, et al.
New Trends in Gender and Mathematics Performance: A Meta-Analysis. 2011. Sara M. Lindberg, Janet Shibley Hyde, et al.
これらのデータでは、男女間の数学の成績や計算力などはほぼ同等でることが示されました。この結果は「女性=理数系がニガテ」という先入観を覆すものとなっています。
より具体的には、男性と女性の数学スキルの差は統計的にd=0.05程度でしかなく、これは男女の数学力・計算力がほぼ同じレベルにあることを示しています。
また、分散値はVR=1.08程度だったことからも、やはり男女間で数学スキルの性差は見られませんでした。かんたんに言うと、男性も女性も同じくらい「数学がデキる」のです。
この結果は、男女のIQに差がないことと関連していると思われます。というのも、計算力を始めとした数学力は、IQのスコアと強く関連すると証明されているからです。これらの研究に関するより詳しい内容については、拙著『IQ大辞典』を是非ご参照ください。
【定期的な運動が高齢者の脳の働きを良くする?】
The association between aerobic fitness and cognitive function in older men mediated by frontal lateralization. Kazuki Hyodoet al. Neuroimage. 2016.
Cardiovascular fitness, cortical plasticity, and aging. Stanley J Colcombeet al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2004.
Fitness effects on the cognitive function of older adults: a meta-analytic study. 2003. Stanley Colcombe, Arthur F Kramer.
これらの研究では、継続的な運動によって高齢者の認知機能が改善する可能性が指摘されました。
とりわけ、有酸素運動は被験者のIQを高めるのに効果的だったようで、①前頭前野の抑制機能や②ワーキング・メモリーの大幅な改善が見られたのだそう。
かんたんに言うと、身体を動かすことで頭が良くなったそうです。これらのデータに関するさらに詳しい内容は、拙著『IQ大辞典』や『THE・運動』などをご参照ください。
【よく身体を動かす人ほど長生きしやすい(かも!)】
Association of physical activity with all-cause and cardiovascular mortality: a systematic review and meta-analysis. Marc Noconet al. Eur J Cardiovasc Prev Rehabil. 2008 Jun.
Daily sitting time and all-cause mortality: a meta-analysis. Josephine Y Chauet al. PLoS One. 2013.
これらのレビューでは、日常的によく身体を動かす人ほど長生きしやすく、座りっぱなしの生活を送っている人ほど死亡率が悪化することが示されました。
とりわけ、よく運動する人は血液の流れも健全なケースが多かったため、あまり身体を動かさない人と比べて心臓病リスクが35%も改善する傾向にあったのだそう。
かんたんに言うと、よく身体を動かす人は健康で長生きできるようです。
【体育のおかげで子どもの頭が良くなる?】
Association of Physical Fitness with Intelligence and Academic Achievement in Adolescents. 2020. Francisco Javier Gil-Espinosa, Palma Chillón, et al.
Exercise and Children's Intelligence, Cognition, and Academic Achievement. 2008. Phillip D Tomporowski, Catherine L Davis, et al.
これらの研究では、体育の授業のように身体を動かす機会をもうけることで、その後の子どもたちの学業成績や認知機能が向上することが示されました。
とくに、定期的に身体を動かすことで数学や国語の成績が向上すると同時に、脳の認知機能(IQ)もまた同じようにアップする傾向にあったのだそう。
かんたんに言うと、身体を動かすことで学業成績の向上が期待できるのです。これらのデータに関するさらに詳しい内容は、拙著『IQ大辞典』や『THE・運動』などをご参照ください。
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