特訓の道へ・・・
『・・・ アッハハハハ』
神と名乗るやつは、口を大きく開けて笑った。 俺は恥ずかしくなり顔を隠すように目をこすった。
『何笑ってんだよ』『君はとうぶん帰れないね』
神は笑みを浮かべながら、言った。 だけど俺は驚き、そして驚きと共に悲しくなった。
『何で帰れないんだよ・・・。 お前神なんだろ! 俺をもとの世界に帰らせてくれよ!』
『それはできない。 お前はあの怪物たちに連れてこられたんだろ・・・。だから俺にはもとの世界に返す方法は分からん』
これを聞いたとたん、 目から涙が出て頬をつたって地に落ちた。 俺は強気だが、本当は涙もろく、
怖がり。 これを隠すために、強気なだけ。
『まあお前は殺されるから・・・ 殺されたくないのなら、俺の仲間になってくれ・・・。 あの怪物どもを俺と一緒に倒そう。 そうすれば、もとの世界に戻れるかもしれない』
俺は、俺はこんな早くに死にたくない。 そして・・・もとの世界に戻りたい!!
俺は立ち上がり大きく息をすって『俺はお前の仲間になってやるよ。』
『そうか・・・』神は、笑みを浮かべ俺のことを見つめていた。
『では、君みたいなカスではただの邪魔・・・ だからこれからは特訓だな!!』
『えっ・・・』俺は頭の中が真っ白になった。 こいつと特訓・・・ 戦う前に死んじゃうよ・・・。
あんな強い攻撃?みたいなのできないし・・・
『まあ まずは別の場所に行こう』『へ?』
すると神に手をつかまれ、怪物が落ちた影の穴に二人一緒に落ちて行った。
目を開けるとさっきとはまったくちがう世界のような感じ。まるで天国。 すごく白い。
そして建物が城とか、変わった家ばっかり・・・ とにかくまぶしい。
俺は目を細くし、辺りを見回した。 神がいない。
目が痒くなり目をこすった。 そして目を開けると・・・ 別の場所に移動した。
さっきみた城より10倍はでかい。 高さ500メートルぐらいだ。
『ウッ』胸に何かが刺さった。 胸を見るとでかい針が刺さっている。
針を抜くと、血がダラダラと出てきた。
『動くな!! 勝手なことはこのミリーちゃまが許さんじょ』