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全ての想いを君に  作者: ねこのけ
第五章
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第七十六話 水面下

第七十五話に個人的に違和感があったので、五月十八日に一部描写を変更しました。変更後も大筋の内容はほとんど同じですが、経過が少しだけ異なります。ご迷惑をお掛けします。


 最近エルシアちゃんの様子がおかしい。

 以前に増して私達と一緒にいる時間が減ったし、常に頭のおじさんと一緒に行動する事が増えた。それに前にエルシアちゃんがフェリクスを殺すとか物騒な事を心の中で言ってたのも合わさって、不穏な空気感が私の中に漂っていた。

 エルシアちゃん達が何をしているか。知りたいなら心を読めばいいって言われるかもしれないけど、相手が実際に頭の中で考えないと私は聞き取れないから、意識して考えないようにされると全く分からない。普通の人は大体ボロを出してそんな事出来ないんだけど、エルシアちゃんと頭のおじさんはそれが出来る。だから私の前では意図的にそういう話題もしないし考えてなくて、それが段々とエルシアちゃんへの不信感を募らせていた。


「イリーナ姐。今日は満月だよ」


 そんな中ラース君とルーカス君も頑張ってくれているけど、ラース君は頭はあんまり良くないしルーカス君は病弱気味で頼りない。だからイリーナ姐を頼りたいのだけど未だに部屋からほとんど出てきてくれない。

 

「それにねー。今日ラウラちゃんが初めて魔法使えたんだよ。まだまだ拙いけど才能あるのかもね」


 木の扉越しにイリーナ姐はいるのは分かってる。でも私の声が広場内に木霊して帰ってくるだけで、扉の向こうからイリーナ姐の声は帰ってこなかった。いつかは出てきてくれないかって思って、いつも話しかけて二か月と少しが経とうとしてたけど、そろそろ私がもたないかもしれない。そもそも最近イリーナ姐が考え事すらしなくなってきているのが、余計に心配だし・・・・。


「あ、あとね。最近ご飯がね、、、」


 と、そんな意味の無いと分かり切った会話を続けようとしていると、突然背後に気配を感じた。誰なのかと跳ねた心拍を抑えながら思い振り返ると、そこには大きな鎚のような物を持ったラース君が立っていた。


「・・・・何してるの?」

「どいてくれ。いい加減出てきてもらう」


 ラース君はそう私の肩を押して扉の前に立った。まずいと思って私が止めようとするけど、それより先に問答無用でラース君が鎚を振り上げてしまっていた。


「イリーナ姐!!扉から離れて!!!」


 私は咄嗟にそう叫ぶと同時に、木の扉が粉々に砕かれ鎚が勢いそのまま地面と衝突して高い金属音を鳴らしていた。


「・・・・・雑過ぎでしょ」


 イリーナ姐の事情はぼかしたとはいえ、ある程度は伝えて多少は気を使うように言ってたのに。ゆっくりイリーナ姐の心を治して行けばいいのに、ラース君には何か焦る理由があるのだろうか。

 そう思っているとラース君が鎚を肩に抱えて、その理由を教えてくれた。


「俺らだって時間はないだろ?エルシアの奴なんかやらかすつもりっぽいしな」


 その事はラース君には伝えてなかったはずなのに、家族の勘ってやつで薄々分かっていたのか。どうりでラース君最近少し焦り気味だとは思ったけど、色々ラース君なりに考えているんだな。正直ラース君って考えてる事そのまま口に出すから、あんまり心の声意識してなかったから気づかなかった。


「ご、ごめんね・・・・。止めたんだけど」


 するとせき込みながらルーカス君も遅れてやってきた。最近は体重も落ち気味だし安静にしてて欲しいけど、ラース君に無理やり連れてこられでもしたのだろうか。


「そんな事良いから。行くぞ」


 そうして真っ暗な部屋の中にラース君がズカズカと足を踏み入れていった。私も蝋燭を持ってその背中を追いかけて、部屋の中を見渡したのだけど・・・。


「何もないじゃん・・・」


 小物も何も無くただ寝藁だけがある、牢屋みたいな部屋だった。そしてイリーナ姐は牢人のように部屋の角で縮こまって座っていた。


「イリーナ姐・・・・」


 私は逸るラース君を抑えて、イリーナ姐の元へと歩み寄っていった。近くで見ると頬がこけ髪の毛も乾燥してボサボサになってしまっていた。扉越しに聞こえる心の声でイリーナ姐がトラウマで病んでたのは分かってたけど、ここまで体に影響が出ていたとは思わなかった。


「一回外でよ?あの人もいないしさ」


 頭のおじさんの事は今のイリーナ姐にとってのトラウマの原因だ。でもだからと言ってずっとここにいたら逃げることも出来ないし、こんな姿をフェリクスが見たら悲しむ。

 そんな事を思いながら、無理やりイリーナ姐の手を引っ張って持ち上げようとしていると、後ろからラース君の声が聞こえてきた。


「フェリクスは元気だったか?」


 背中越しだったけど、少しだけ空気感がピりついた気がした。わざわざ今それを聞かなくても良いのに。そうラース君を止めようと振り返ろうとすると、やっとイリーナ姐は割れた唇から擦れた声を発した。


「・・・・・あぁ」

 

 そう短くイリーナ姐が返事すると同じように、ラースも感情を露わにする事も無く淡白にそれに返した。


「そうか。良かった」


 何はともあれイリーナ姐が喋れない程の状態じゃないのは分かった。私はそう前向きに捉えるとイリーナ姐に肩を貸して、とりあえず水浴びに行かせようと部屋の出口を目指して歩き出した。


「じゃあ俺らアイツが来ないように見張ってるわ」


 アイツとは頭のおじさんの事だろう。一応ラース君なりに気を回してくれているらしい。

 そんなラース君とルーカス君に感謝しつつ、部屋を出ようとした時。突然私の右肩が重くなりイリーナ姐が地面にへたり込んでしまった。


「ど、どうしたの?大丈夫?」


 そうイリーナ姐を見ると両腕を組んで小さく震えてしまっていた。この部屋を出る事がやっぱり怖いのか。


「大丈夫だから。私が居るよ」


 あのイリーナ姐がこんな風になってしまう程、心に傷を負わせた頭のおじさんの所業が気になってしまう。私はあまり関わりが無いから分からないけど、どうすればここまで人の心に傷を付けれるのだろうか。


「ほら。せーのっ」


 私はいつの間にか同じぐらいの身長になってしまったイリーナ姐に違和感を覚えつつも、震える肩を抑えて再び立たせてあげた。

 昔は私をイリーナ姐が私を慰めて支えてくれていたのに、今では立場が逆になってしまった。そう感慨深くもどこか寂しくも感じながら、イリーナ姐と一緒に部屋の敷居を跨いだ。


「ほらっ!どうってことないでしょ?」


 私は出来るだけ明るく、肩を組んだイリーナ姐を見た。でも私の求めるいつもの強気なイリーナ姐はそこにはいなかった。


「あ、あぁ。ありがとうな」


 力が抜けたような声だった。心を勝手に読んでイリーナ姐の心情を察してきたつもりだったけど、思った以上に抉られた傷が深いのかもしれない。


「じゃあとりあず水浴び行くよ!」


 これから私が一緒に立ちなおせれば良い。今はイリーナ姐が外に出てくれたことに感謝しないと。それにイリーナが居ればエルシアちゃんを止めれるかもしれない。

 

 そう私は右肩に掛かる重さを噛みしめながら、改めて一歩を踏み出した。


ーーーーー


 私はやけに形式ばった真っ白なドレスと履物に戸惑いながら、どこかの館の中を歩いていた。


「ッチ。歩きずら」


 でかい庭にでかい建物それに不必要な程飾られた内装。明らかに貴族でもかなりの上の貴族の屋敷なのは、庶民の私でも分かった。


「ここってどこなの?」


 何の説明も無しにつれて来られて不機嫌になりながら、私は先を歩く頭のジジイにそう問いかけた。こいつも黒い正装っぽいのに着替えてるし、これから何をするのか分からない。


「ん~支援者さんの屋敷かな。今は中央を追い出されて権力は無いけど、大帝国派閥の首魁だと思って貰えればいいよ」


 その説明をもっと早くしてほしかったのだが。そう不満を覚えつつも、このやけに豪華な建物や服装にも納得がいっていた。こいつが以前言ってた国を作るってのが、冗談じゃなく本当にやるつもりらしい。


「だから失礼の無いようにね。追い出されたとはいえ領地はまだレーゲンス帝国一の広さだしね。あ、でも前の戦争で南方の領地は割譲されたんだっけ?」


 そんな事を言ってジジイが振り返ってきていたが、私の視線の先にはかなりガタイの良い金髪の中年男が立っていた。


「お前は一々癪に障るやつだな」

「ん?あぁ聞かれちゃったか。ごめんね」


 聞いた話だとこの国有数の大貴族なはずだけど、ジジイはやけに馴れ馴れしく話しているようだし、それをその貴族も許しているようだった。このジジイの人間像がますます良く分からん。


「と、噂のですか」


 私を見ながら貴族は、ジジイにそう確認するように訪ねていた。見た目はガタイが良くて武闘派っぽい印象を受けたが、話し方は思った以上に落ち着いた人間っぽく感じられた。


「そうだね。てか君にとっちゃ本物かどうかなんでもいいでしょ?」

「・・・・明け透けだな。だがまぁ髪色も綺麗な銀色でアドリアーナ様にどこか似ている。神輿としては十分そうだな」


 そんな会話をしながらどこかへ向かっているのか、二人して歩いて行ってしまった。私も何とか遅れないようについて行くが、やはり履き慣れないタイプの靴で歩きずらい事この上ない。


「・・・・こんな事なら断っときゃ良かった」


 そう今更な不満を漏らしながらも二人について行くと、そいつらは大きな扉の前で止まっていた。どうやらここが目的地らしい。


「じゃあ貴女は黙って座っているだけで良いですから。余計な事はしないでください」


 傍にいた使用人が扉に手を掛けた時、そう貴族に釘を刺された。元々状況が分からない以上静観するつもりだったし、それが命令なら従うまでか。だから私がそれに頷くと、満足したように貴族が笑うと扉を開かれた。


「・・・・む。やはり集まりは悪いか」


 二十人ほどは座れそうな豪華なテーブルと席が並んでいたが、そこに座っていたのは12人の貴族らしき老人や中年の堅そうな人物ばかりだった。

 すると右奥に座っていた長老っぽい見た目の老人が額に手をやりながら口を開いた。


「南方の貴族どもは南の傭兵上がりの国に裏切りましたからねぇ。あんな異端者どもの国に属するなんて情けない・・・」


 戦争って前私達が戦った時の事だろうか。ジジイは聞けば答えてれるけど、聞かないと答えてくれないから分からない事が多い。ちゃんと教えるべき事は教えろよ。

 そんな事を持っていると、貴族は私を一番奥の席に座らせて自分はその隣に座ってきた。ジジイはどこに座るつもりなのかと思ったが、後ろで気持ち悪くニコニコして立っているだけだった。

 

 すると早速会議の始まりなのか、貴族がさっき話していた老人に向かって口を開いた。


「傭兵上がりの国の動きは最近どうだ?動き次第で協力を仰げないかと思っているのだが」


 形式ばった何か始まりの挨拶でもするのかと思ったけど、スルッと本題に入って報告を求めているようだった。

 すると問いかけられた老人は、既に皺だらけの顔の眉間に皺を寄せて渋い顔をしながら言った。


「一応裏切った貴族越しに接触はしたんですがねぇ。あれは同じ信仰を持っているとは言えあまりに異端すぎますよ。交渉相手にすらなりませんね」

 

 この感じこいつが実務とか下準備を取り仕切っているのだろうな。それに会話内容からしてだいぶ前から、国を興す話を進めていたのが分かった。私が居なくても別のそれっぽい人間を立ててやるつもりだったのだろうな。あまり私を重宝している雰囲気をこいつらから感じないし。


「そうか。どうにか味方に付けたかったが仕方ないか」

「結局神輿が見つかっても、祭りが無ければ邪魔な置物ですよ」


 老人が初めて視線を私に向けてチラッと見てきた。

 二人だけで会話が進んで他は何をしているんだと思ったが、他の貴族はそれぞれ渋い顔をしてこいつらの話を聞いていたから、いつもこれが恒例なのかもしれない。


「あの簒奪者に戦争に勝ってもらわないとか・・・・」

「まぁそう言う事になりますね。南のあの国が健在な以上我々が武力行使をしよう物なら介入してくるでしょうしな」


 二人の会話から色々情報を引き出そうと聞いているが、やはり分からない事が多い。この二人では分かっているのだろうが、一応私が建前上トップなのだから教えて欲しいがそんな空気じゃないか。

 そんな事を思っていると、老人の報告を聞き終えた済ませた貴族は椅子を引いて立ち上がると、私の肩を叩いた。


「と、これまでは暗い話題だったがな。さっきも少し触れたが、この方がアドリアーナ王妃の忘れ形見であるエルシア王女殿下だ」


 突然王女なんて言われても違和感しかないけど、実際私はそうらしい。しかも今出たアドリアーナって奴が本当の親なのだろうか。

 私はそう驚いていたのだが、やはり他の貴族は偽物だと思っているのかあまり反応を示してなかった。

 かく言う私も本当に自分がそうなのか分からないし。


「・・・・確か王宮での騒動の際。処刑されたのでは無かったですか?」


 見た目は一番最年少であろう髭の蓄えた中年の貴族がそう質問を飛ばしていた。どうやらこいつが言うには私は死んでいたらしい。


「あぁそれはあの簒奪者が処刑したのは影武者だな。統治の邪魔になるのが分かり切っている腹違いの妹も処分できない時点で、奴の資質の無さが分かるな」


 そう言ってもその甘さのお陰で私は生きてるし、こいつらは反乱の目処が立ってるんじゃないのか。

 まぁでも知らないどこかの姉貴には、私を生かしてくれてありがとうでしかないが。


「と、本題を戻すが。ここからはこいつに話してもらう」


 そう貴族が紹介したのは、後ろで気持ち悪くニコニコ笑っていたジジイだった。ますます本当にどんな素性の人間か分からなくなっていく。


「紹介に預かりましたー。よろしくね~」


 そう軽々しく挨拶をしていたが、やはり他の貴族たちも私と同じように怪訝そうにジジイを見ていた。 

 その反応は私からしても当たり前だと思うけど、こいつらの首魁が紹介した以上口答えをする人間はいないようだった。


「私は盗賊をやっててね。それで色々各地の情報を持っているんだけどさ」


 そうジジイが話し出したのは、私に一切伝えてくれもしなかった各国の情報だった。ここで伝えるなら先に言っておけよ。こいつのこういう雑な所本当にイライラする。

 

 と、まぁそう思いつつも私が理解出来た範囲でそれを纏めると。

 西の国つまりリュテス王国は現在レーゲンス帝国と南の国と共同戦線を張っているらしい。だがそれまでは戦争をやり合ってたから、仲は悪く共通の敵に対処しているだけで、内側から崩すのは容易いと。

 そして東方は未だに異民族の侵入は無く平穏。エルム村の辺りがこの年代でもまだ平和と分かって良かった。

 問題の南方の国はというと。どうやら魔法使い以外を下等市民として扱うとかいう、頭のおかしな政策をしている国らしい。そこは頭のおかしいジジイからしたら、普通の事なのか淡々と言っていたが。


「で、私の計画だとね。君らは一年後の帝都で新たな女王の戴冠式に列席してるよ」


 そうジジイが私の肩を叩いてそう仰々しく言っていた。

 今の情報からこいつらにとってプラスの情報は無かった気がするが、やけにジジイは自身満々だし根拠はるのだろうか。

 するとやっぱり話半分に聞いていたであろう貴族達は、怪訝そうな顔や呆れたような顔をしていたが、それを抑えるようにジジイは話を続けた。


「どうするのか気になるでしょ?でもここでは言えないんだ」


 こんなので良いのかと思って、首魁の貴族の方を盗み見たが承諾済みなのか一切眉を動かさず話を聞いていた。


「理由が気になるって顔してるね。まぁ簡単に言うと裏切り者がいるからだね」


 ジジイがそう言うとさっきまで静かだった部屋の中がザワザワと騒がしくなった。でもそれを落ち着けるようにジジイは、声を和らげながら。


「ここで糾弾する気は無いよ。でも君の行動は私には筒抜けだからね」


 誰に言っているのか分からないが、ジジイはそう全体に向けて言っていた。その裏切り者を晒して、計画を話せば良いのにとは思うのだが、そうは出来ない理由があるのだろうか。


 そんな事を思っていると、今日の役目は終わりなのかジジイは座ってしまった。

 そしてその後はどうでもいい各自の貴族の状況報告が始まってこの会議は幕を閉じていった。正直何も進んでいないように見えたのだが、ジジイとしてはこれで良かったのだろうか。一年でやると自信満々に宣言したのに、焦る様子もなくニコニコ笑ってるし。


 そうして会議が解散となりジジイと貴族が離れた所で少し話した後。私たちはそのまま再び豪勢な馬車に乗り込んだ。靴擦れ気味だったからやっと座れて良かった。


「いやぁ疲れたねぇ」

 

 あとは隣にこいつが座って無ければ良かったのだが、帰りもこいつと一緒に帰らないといけないらしい。

 と、二人きりになった事もあって少しだけ気になった事を聞いてみた。


「なんで裏切り者言わなかったの?」

「ん~?知らないからね。言える訳ないよ」


 当たり前のように意味の分からない事を答えてきていた。さっきの計画って奴も中身が無かったし考えまで空っぽだったとは。


「でもいるのは確実だね。一応の牽制って奴だよ」


 流石にそういう理由か。そんなに無能だと切ろうか一瞬悩んでしまった。あの人数なら直ぐに探れそうだとは思うけど、難しいのものなのか。


「まぁ君は死なないようにいてくれればいいから。いつかはフェリクス君にも会わせてあげるよ」


 そんな求めてもいない気遣いを無視するように、景色が次々と変わる車窓に視線をやって眺めていた。

 色々物事が動いている感じはするが、分からない事や知らない事が多すぎる。次に生かす為にもう少し頑張らないとな。


「・・・・・早くフェリクスに会いたいんだけどな」


 もちろん今のフェリクスでは無いが。それもあと一年我慢すればこの世界での人生は終わって、すぐに会える。それまでは耐えよう。


 そう私は眠くなって閉じようとする瞼に逆らう事をせず、そのまま眠りに落ちたのだった。


 

 

 




 


 

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