第七十二話 自分
夢を見ていた。
私とお姉ちゃんがまだ仲の良かった頃の夢だろうか。私達はどこかの小さな石橋の縁で隣り合って座ってお喋りをしていた。下を見ればキラキラと用水路が流れて、視線を少し上げれば、いくつもの石橋が架かっていて色んな人の生活が良く見れていた。
「アイリスはこれからどうしたい?」
隣に座るお姉ちゃんは足をプラプラと揺らしながら、そう問いかけてきた。その姿はどこかまだ幼さを残していて、髪の毛を短く切っていて懐かしかった。それに水面に映る私もお揃いに髪を切っていて、姉さんと一緒で幼い姿になっていた。
「・・・・・分かんない」
そんな事を考えていると、私の意志とは別に昔の私がそう答えていた。私は目の前の姉さんにも自分自身にも干渉出来ず、ただ二人の会話を眺めることしか出来なかったのだ。
そしてそのまま私を置いて会話は進み姉さんは空を見上げていた。
「私ね士官学校行こうと思うの」
あぁそういえばこんな事あった気がする。でもなんで今更こんな記憶が引っ張り出されてきたのだろう。
「・・・・・・なんで?」
当時の私の胸がキュっと締め付けられる感覚が、今の私にもよく伝わってきた。いや思い出したと言うのが正しいのだろうか。
「兄さんたちの手紙を読んだの。戦場だとアイリスみたいな小さな子が親も家族も亡くして、ひどい状況にあるらしいの。だから私はそう言う子を助けたいなって」
それを聞いていた当時の私は何も分からずポカンとしていたと思う。確かこの会話をしたのも当時7歳やそこらだったはずだし、姉さんの言う事を理解出来なくて当然かもしれないが。
でも今なら言いたいことは分かる。だけどそれが分かったとしても、姉さんのそういう遠い他人ばかり助けようとする所は大っ嫌いだ。もっと近くで助けを求める人を見て欲しかった。すぐそばにいたはずのあの時の私を無視しないでほしかった。
でも姉さんはそうはしてくれなかった。
「ちょっと難しかったかな?」
そんな私の叫びは聞こえず、申し訳なさそうにしていた姉さんの右手が私の頭を撫でた。この後姉さんが私を置いて行ってしまう事を知らない私は、その手を嬉しそうにはにかんで受け入れると。
「いつか帰ってくるよね?」
「もちろん毎週帰ってくるよ」
嘘つき。そう言って一発殴ってやりたかった。手紙を書いても一回も家に帰ってこなかった癖に、この時は何を想って私にこんな事を言っていたのだろうか。
そんな私の怒りなんてつゆ知らず、当時の私は嬉しそうに笑って撫でる手を掴むと。
「じゃあまた遊べるね!!」
ばか。
本当にこの頃の私なんて嫌いだ。未来を無根拠に明るいと勘違いして、他人を無条件に信じて、自分の力を無理解に過信して、あまりに無鉄砲で考えが浅すぎる。世の中はそんなに自分にとって都合が良いはずはないのに。
そんな感情を抱いていると瞬きだろうか、一瞬の暗闇の後気付くと私は、ただ真っ白な世界にただ一人寂しく存在していた。
「・・・ここは」
壁がどこまでもあるように見えてすぐそばにある。そんなつかみどころのない空間は、縦横も分からず、世界に自分が今立っているのかすらも分からなかった。でもこの空間にいると、パラパラと砂が落ちるように、私の命が消えて行っているような感覚だけははっきりしていた。
「ここって私みたい」
一人ぼっちで周りに誰もいないし、寄せ付けようともしないし寄り付こうと思っても出来ない。
でも今まではこれが悪いとは思ってはいなかった。世の中ほとんどの人間は裏切るし嘘をつくし何かをすれば必ず見返りを求める。だから一方的に信じて私が傷つけられるぐらいなら、最初から殻に籠って一人でいればそんな事起きるはずも無い。自分で自分を守れるだけ強くなれば絶対に安心なんだ。
「そう思ってたんだけどな」
結局はその籠った殻で傷つけた人間にやり返された。私だけ傷つこうとしないなんて虫のいい話は無かったんだ。私は私の弱さで自壊してしまったのだ。
でも最後は少しだけ夢を見れた。こんな私を守ろうとしてくれた人がいた。それだけでも他人を顧みてこなかった私の最期には、贅沢すぎるぐらいの手向けかもしれない。
「もう少し生きてみたかったな」
そう呟いた私の声は震えていた。
最後にもう一度お礼ぐらい言わせて欲しい。こんな私の為に来てくれてありがとうって。素直に言えないかもしれないけど、私のこれまでの間違いだらけの人生を最後に否定してくれたあの人に。
「・・・・でも」
私が視線を少し落とすと、右肩はぽっかりと抜けて無くなっていた。そしてそこからポロポロと砂の様に崩れるようにして体が崩れて消えていっていた。まるでそれが砂時計の様に、私の残された時間を表しているようだった。
そう考えるともしかしたらこの空間は最後に、これまでの私を懺悔させるための部屋なのかもしれない。
「あ~あ。ほんっと今更」
自嘲気味に笑った私は、段々と崩れていく右半身を眺めて後悔の念を募らせていた。
私が否定したかったあの頃みたいに未来や周りを悲観せず、他人を信じていられたなら今頃どうなってたんだろう。友達も出来てお姉ちゃんとも仲良く出来て、私を助けようとしてくれる人の隣に居れたりしたのだろうか。
でもそれも、今の私にはもう出来はしないんだ。
そんな事を考えていると、何年振りだろうか頬を伝わる冷たい感覚に私は気づいた。
「ばっかみたい」
右腕はとうに消え、既に喉元まで崩れかかろうとしていた。もうそろそろ私の砂時計の砂が落ち切ってしまうらしい。
「・・・・・ばいばい」
誰へと向けた言葉かも分からない。でも私は目を瞑ると共にそう告げて目を閉じた。
でもその時。誰かが私の砂時計をひっくり返してくれた。
ーーーーー
冷たい風が私の体中を纏っていた。それに右肩にこびりつくように引っ付いたべっとりとした物に、気持ち悪さを覚えながら私は目を開けた。
「・・・・・ここは」
何か夢を見ていた気がする。でもそれが何か全く思い出せず、私は仰向けのまま眼前に広がる星空を眺めていた。
「・・・・・・ッ」
すると忘れていた呼吸を思い出したかのように息を吸うと、突然右肩に内側からの痛みが走った。
その時の痛みがトリガーだったのだろうか、溢れ出るようにしてこれまで私を何をしていたか思い出してきた。
そして私は急いで起き上がり右肩を確認しようと視線を向けるが。
「塞がってる・・・?」
血だらけでベトベトしていたけど、綺麗に跡形も無く私の肩は元通りになっていた。なんでだろう、そう思った時私の左耳からバタリと何かが地面に倒れる音がした。
「・・・・え、フェリクス?」
ゆっくりと振り返ると、縮こまったようにして横向きにフェリクスが倒れていた。それに背中から肩にかけて大きな鉈が刺さっていて、そこから地面へと血が流れ続けていた。
「・・・え、え、え、え、え」
そんな状況が私には受け入れられず何が何だか分からなくなって、過呼吸になりそうな胸を押さえつけて後ろへと後ずさりしてしまっていた。
「な、なんで死んで、、、、、」
そう言いかけた時。私はこんな事実を受け入れたくない、そんな感情からその言葉を飲み込んだ。そして私は震える足を必死に立たせて、フェリクスの元へと歩み寄って肩を揺らした。
「だ、大丈夫だよね?」
でも返事が返ってくるはずも無く、肩を掴む手から冷たい感覚が伝わってくるだけだった。それで私は誰のおかげで今生きているのか、誰を犠牲にして今生きているのか。それが分かってしまった。
「そんな訳・・・そんな訳ないよね?」
私の為に死んだとでも言うのか。あんな酷かった私なんかに命を文字通りかけてくれたのか。
私は震える手でフェリクスの体を触って揺らし続けた。そうすればパチッと目を覚ましてくれるんじゃないか、そんなあるはずも無い希望に縋った。
でもその目が開かれることは無かった。
いやだ。
いやだいやだ。
いやだいやだいやだ。
私はとにかく起きてくれと、半ば錯乱して目の前に横たわるフェリクスを揺らしていた。
貴方の命なんて背負って生きていけるはずがない。
私に貴方の行為に応えるだけの力なんてない。
私に貴方の命と同じだけの価値なんてない。
そんな自分でも何がしたいのか分からなくなっていた時。一瞬の衝撃の後、フワッと体が浮く感覚がした。
「アイリス邪魔!!!」
スローモーションになりながら、私を突き飛ばすお姉ちゃんの明らかに取り乱して焦っている姿が良く見えていた。
そしてゆっくりと地面にもどった私はただただ治癒魔法をかけるお姉ちゃんを眺めていた。そのお姉ちゃんは治癒魔法を掛けつつ、ずっとフェリクスに髪を揺らして叫び続けていた。
「・・・・・な、なんでここに」
私がそう絞り出して呟いても、全てお姉ちゃんの怒声にかき消されてしまっていた。私はただその光景を情けなく尻餅をついて眺める事しか出来なかったのだ。
「私って・・・」
なんで生き残ってしまったのだろう。そう自分の無力さを確かめるように土を握りしめているだけだった。
ーーーーー
「ちょっと良いかな?一年後に向けて手伝って欲しい事があるんだけど」
私はそうやって目の前に現れた、頭のジジイの言葉の続きを待っていた。でもその言葉が発せられる前に、そのジジイの後ろからコツコツと複数人の足音が聞こえてきていた。
「うん?誰だろうね」
お前が呼んだんじゃないのか。そう思ったが本当に心当たりが無いようで、不思議そうにその足音の聞こえる暗闇を振り返っていた。
「・・・っす。すみませんバレました」
暗闇から現れたのは後ろにいるであろう二人が、足以外全く見えない程の大きさだったの体躯をした大男だった。
「ん?君ら監視なはずじゃなかったっけ?なんでここにいるんだい?」
そう言って腰の剣に手を当てていた。どこまでも人の命を何とも思っていない、こいつらしい仕草だった。
「そ、それがですね・・・・」
そう何か言いかけた大男は私に視線をやると、その口を止めてしまった。何か私に聞かせられない事なのだろうか、そう思ったがジジイは催促するようにして。
「言っても良いよ」
そうジジイが言うと、大男も戸惑いながらも報告しだした。
「実は頭の命令で監視してたガキが、俺らの拠点に突然やってきて・・・・」
わざわざこのジジイが監視させるガキってのはフェリクスの事だろうか。まぁ私がこの世界にいる以上まだ死んではいないようだけど、何かあったのか。
「それで逃げられてしまって、これがそのガキの剣です」
そう取り出したのは、その大男が持つにはあまりに小さすぎる剣だった。その剣を見紛う事があるはずない。どの世界でもクラウスさんがいつもフェリクスに送る剣だ。
「へぇ。で、フェリクス君はどうだった?」
その剣を興味深そうに受け取ってそう質問しながらも、具合を確かめているのかその剣を持ち上げて月明りに照らしていた。
「それが足止めのつもりに投げた鉈が思った以上に深く刺さってしまいまして・・・・」
そう大男が言うと、ジジイは剣を眺めるのを止めた。そしてゆっくりと大男に視線を戻すと、珍しく目を細めて怒りを隠そうともしていなかった。
「私のしたい事は伝えてあったよね」
「え、えぇ。・・・・はい」
異様にその大男は怯えていた。これがあるから最初から体の割に自身なさげに縮こまっていたのか。だがこいつもこいつでなんでここまでしてあいつに拘るんだか。
「君は私の老後の楽しみを奪ったって事かな?」
「い、いえ!絶対に死んだとはまだ言えませんし・・・」
額から垂れる汗を拭く事を忘れ、そう焦り気味に大男は言い訳をしていた。だがそんな事言ったところで、ジジイの語気は弱まることは無く。
「でも君は死んだと思ったからそう報告したんだよね?」
そう言われた大男はそれ以上言い訳が出来ないのか、黙りこくって下を向いてしまっていた。あぁこりゃダメだなそう思っていると、やはりその姿を見たジジイは深くため息をついて腰の剣を抜いた。
「ほんっとうに私の周りは無能ばかりだな」
ここで殺すのは汚れるから嫌だな。そう思っていると寝室の扉が少しだけ開いて、そこから小さな瞳が覗いているのが見えた。あれは確かライサが言うにはラウラとかいう名前だっけか。
「・・・・ッチ。仕方ねぇな」
止めるつもりは無かったが少し気分が悪くなった私は、剣を振り上げようとしていたジジイの肩を叩いた。
「フェリクスは生きてるよ」
そう言うといつものニヤけ面で振り返って私を見てきた。だが当たり前にまだ剣は振り下ろす素振りすら見せていない。
「どういうことだい?」
根拠を言っても良いが、出来れば言いたくない。そこまでしてあのラウラとか言うガキの為にリスクは負いたくないしな。
「私が自分でそう確信できる根拠があるってだけ。信じられないならそのまま剣を振り下ろしてもらっても良いよ」
こんな私の理由なんて普通の人が聞いたら、何を言っているんだと一蹴するだろう。だが目の前の人間は普通ではない。
「・・・・・・ふぅん」
そうやって剣を下ろしたと思うと、顎に手をやって考えだしてしまった。何を考えているのか分かりたくもないが、その返答を待つ事数秒再びその口を開いた。
「じゃあそう言う事にしようか。それに楽しみがあるって思っていたほうが精神衛生上良いしね」
ジジイはそう納得したようにすると、大男達にフェリクスの生存確認をするように指示をするとそのまま広場から追い出してしまった。さっきまで殺そうとしていた相手に随分とあっさりとした対応だった。
「で、なんの話だっけ?」
そっちから計画がどうしたとか話しかけてきたくせに、私に聞いてくるなよ。そう思っているとつまらない冗談だったのか、わざとらしく「あぁ!」と手を叩くとようやく本題を話し出した。
「それで一年後の計画ってのがね。国を作ろうと思うんだ」
「・・・・・・・・はぁ?」
初めての事だった。今まで散々予想の出来ない事ばかりする奴ではあったけど、ここまで意味の分からない事を言い出すとは思わなかった。珍しく長く生きたせいだろうか。
「それで国を作って、フェリクス君のいるレーゲンス帝国の軍隊と戦うんだ」
さっきまで怒っていたジジイの言葉が弾み明らか楽しそうだった。それは体も同じようで両手を広げたと思うと。
「広い戦場!巨大な軍隊!!その中には因縁の相手である私!!!そして仲間を救い出さんと突っ込んでくるフェリクス君!!!!私の最期には最高の舞台じゃないか!!!!!」
何を言いたいのか分からないが、つまり反乱を起こして軍隊に所属したフェリクスと戦いたいってことだろうか。相変わらず思考がぶっ飛んでて理解に苦しむ。
だが一つだけ聞いておかないといけない疑問がある。
「その話をなぜ私に?」
私がそう聞くとジジイは両手を下ろして、なぜか私の伸びきった髪を触ってきた。気持ち悪いからやめて欲しいのだが。すると情緒はどこかへ行ったのか落ち着いたようにして話し出した。
「君は知らないだろうけど、大帝国が崩壊した時に今で言うレーゲンス帝国で総督が死んだんだよ。そんな中政治は荒れて、混乱する本土を救援すべきっていう大帝国派閥と、この機に独立してしまおうという地元貴族が集まる独立派閥での政争が起こったんだ」
突然何を話すかと思えばそんな歴史の話をして来た。正直私がエルム村にいる時期の話だから、どうでもいいと無視してきた知識なのだが、それが私となんの関係があるんだろうか。
「その争いはもちろん互いに後継者を立てていたんだよ。独立派閥は地元貴族の娘で且つその死んだの総督の妾であった女の娘である、現レーゲンス帝国の女王ディアナを立てた。逆に大帝国派閥が祭り上げたのは、総督の正妻であった由緒正しい帝室の娘との当時二歳だった子なんだよ」
そう言ってジジイは私の髪の毛を持ち上げて、私の目の前に持ってきた。
「銀髪の髪は教祖ディリアの特徴だった。だから宗教的な権威を重んじる帝室の一族は、長子を飛び越え銀色の髪を持つ一族の人間に無条件に帝位継承権を与えてきた。そしてその政争の中にいた二歳の子供は銀色の髪だった。伝統を重んじる大帝国派閥にとっては打ってつけの神輿だったんだろうね」
一向に本題へと入ろうとせず、延々と歴史の話をする目の前のジジイに私はイラついてきていた。だが、そんな私を知ってか知らずか、私の髪を手放して姿勢を起こすと。
「でも大帝国派が政争に負けて、その銀色の髪をした二歳の子供はもう処刑されたらしいんだよね。で、その子の名前は、、、、」
もったいぶる様に一旦呼吸を置いてから、ジジイは私を見ると。
「エルシアというらしいんだよね」
それを聞いて少しだけ点が線で繋がった気がした。
これまで何度かラースと血が繋がっていないのでは、と疑ってきたことはあった。でもそれを確かめようと思って、何度やり直しても意識がはっきりする頃には父さんの娘でラースの妹だった。それに毎回やり直してから、その意識がはっきりしだすのがいつも三歳の誕生日を迎えてきてからだったのだ。
つまり私は自身の三歳以前の事をほとんど覚えてないのだ。だからこいつの言っている事を否定する事も肯定することも出来ない。
「つまり私の夢の為に君に働いてもらうね」
なぜそんな事をこいつが知っているのか。なんでそんな立場だった私があんな片田舎にいたのか。そんな疑問は尽きないけど目の前の男の、無邪気ともいえる笑顔を見ると疑う事すバカバカしくなってしまう。
そして男はそんな笑顔のまま騎士の真似事か、わざとらしく目の前で地面に膝をついて手を差し出して来た。
「これからよろしくお願いします。我が王女エルシア」
そうやって差し出されてきた手を、どうすれば良いのか分からずただ私は沈黙してしまっていた。でも私の思考はその手を取ろうとしていた。
どうせ私にとってはやり直す事が決まった世界だ。今更危険を冒しても変わらないんだし、わざわざ大局的にこの世界を知るチャンスを失うのは惜しい。
そう私は目の前で跪く男を見下すようにして立ち上がった。
「隠し事は無しね」
私が目の前の男の手をそう言って取ると、その男は何も言わずに口角を上げるだけだった。私はその表情に薄気味悪さも覚えつつも、どうせ何もかも元に戻るからと特に気にしなかったのだった。
一旦ここで区切りとして四章は終わりとします。
まずいつもの事ながら、この小説を読んでくださっている皆様に感謝を述べさせていただきます。もっと皆様に面白いと思ってもらえるよう頑張っていくので、これからも応援していただけると幸いです。
それにブックマークや評価を付けてくださっている方々もありがとうございます。とても執筆の励みになっています。
そして続きの五章は今週の金曜(五月十六日)から毎日投稿を再開させていただきます。これからもまた投稿できない日があるかもしれませんが、事前に後書きで連絡するようにするのでよろしくお願いします。
では最後に度々になりますが、ここまで読んでくださってありがとうございます。これからも面白いと思ってもらえるよう書き続けていくので、これからも引き続き読んでいってくれると嬉しいです。
※五月十四日 最後のエルシアの心情や行動の描写を変更して訂正及び加筆しました。




