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全ての想いを君に  作者: ねこのけ
第二章
34/149

第三十三話 奇襲


 僕らの馬車が外に出て目隠しを外して目の前に座るラースを見ると、何か考え込んでいるようで難しい顔をしていた。


「ラースどうしたの?」


 まともに答えてくれるとは思ってないが、どうせしばらく暇だしとなんとなくそう聞いてみた。


「あ?なんでもねぇよ」


 僕の顔を見ると、やはりいつものラースに戻ってしまった。まぁ別に大したことじゃないだろうし、わざわざ聞かなくていいか。

 僕はそう思いラースの目の前から離れて、イリーナの隣に座った。


「そういえば出発の時、頭がいたんですけど大丈夫なんですかね?」


 そう、僕らが馬車に乗って出発する時に、少し遠めからあの男が覗いているのが見えたのだ。やけにニヤニヤしていたし、昨日の事もあって何かしたんじゃないかと不安になってしまう。


「お前の事が気に入ったんだろうな」

「気に入るって・・・・」


 あのタイプの人に目を付けられるのなんて、嫌な予感しかしないんだが。

 だが僕には逃げ道がないのか、イリーナは諦め気味に言った。


「まぁ飽きるのを待つことだな」


 この先もあの男に絡まれ続けるのか・・・・・。そう絶望しているとイリーナが忠告してきた。


「決闘はほんとに受けんなよ」


 イリーナがそう言うと、これまで僕らの会話に入ってこなかったラースが割って入ってきた。


「な、なんでダメなんだ!?」

「ん?あーまぁなんだ。普通に殺されるぞ」


 そんな言葉に僕もラースも一瞬固まってしまった。だが僕は昨日の事を思い出して、その可能性を否定しようとした。


「で、でも昨日、負けたら所有物になれ的な事言ってましたよ?なのに殺すなんておかしくないです??」

「頭の言う事を真に受けたらダメだぞ。大体その場のノリで言ってるからな」


 イリーナはどこか遠くを見て、それにと一言付け加えた。


「あたしの同い年の奴がそれで何人か殺されたしな」


 僕とラースは、そんなイリーナにそれ以上何も言う事が出来なかった。ただただ気まずい空気が流れてた。

 そんな中ラースを見ると、ずっと何か悩むというか不安そうにしていた。やはり直接殺されるとか言われると心配になる気持ちは分かる。でも僕は決闘を受けるつもりは無いし、そんな心配しなくても良いと言いたいが、もしかしたら逃げるチャンスを見逃すなとかって怒ってきそうだしやめておいた。


ーーーーー


 それからは特に会話をすることなく、馬車は進み続けて一週間と少しが経った。今回はブラッツだけではなくロルフがいて、事あるごとに絡んできて鬱陶しかったが、それぐらいしか問題の無い旅路だった。

 そうして森を抜けて見えてきた目的地は、石壁で囲われていて前の町少し大きい規模間の町だった。


「じゃあ今回はあたしらは入り口で待機だ」


 イリーナが御者台から振り返って僕らにそう言った。どうやら今回も僕らは主戦闘には参加しなくても良いらしい。ラースが前と違っているし、人を殺すような展開にならなそうだし良かった。


「俺は誰も殺さないからな」


 僕と少し離れた所に座るラースがこっちを見てそう呟いた。


「殺さないとエルシア達が殺されるって言われたら?」

「じゃあ盗賊どもを全員殺す。人殺すなら俺が死ぬ」

「・・・・滅茶苦茶だなぁ」


 僕にあーやって責めた手前ラースは妥協できないのだろうから、こんな事を言ってしまったのだろうな。じゃあそうなったら僕が代わりにやるしかないかないか。ラースにやらせようとしたら何しでかすか分からないし。

 

 すると馬車が止まって、先頭を見るといつも通りブラッツが門番と話していた。すると今回はあっさりとは入れるらしく、すぐに馬車が動き出した。


 そうやって石造りの門をくぐり町に入ると思ったより発展した町らしく、馬車の通るメインストリートには二階建ての建物が所せましと並んでいた。でも人通りはなぜか殆どなくやけに静かだった。


「不気味っすね」


 僕は御者台に座るイリーナにそう話しかけた。


「だな。まぁあたしらはここで待機だし気にしても仕方ない」


 僕らの馬車は先に進む隊列から離れて、すぐに脇に逸れて止まった。やはり門番の人に不審そうに見られていたけど、僕らは黙って事が始まるのを待っていた。


「ラースは大丈夫?」


 一応ほとんど初陣のラースを気に掛けて緊張をほぐすため話しかけるが。


「言われなくても大丈夫だわ」


 冷たくそう突っぱねるようにラースは言うが、声も上ずり剣にかけている手が震えていて、やはり緊張しているらしい。


「頼むから僕が何しても暴れないでね」

「・・・・・また殺すって事か?」

「必要ならね」


 ラースの怒りがこもった視線が向けられるが、僕は無視して腰のショートソードに手を掛けた。

 どうやら戦闘が始まったらしく、ロルフ達の馬車が進んでいった方で金属のぶつかる音が聞こえてきた。


「なんかおかしいな・・・・」

「どうしたんです?」


 僕は荷台から御者台に乗り出すようにして、何が起こっているか見ようとするが建物の陰になっていて良く見えなかった。


「おい、馬車から降りろ」


 ふと馬車の隣からそんな声が聞こえてきた。その声の方をイリーナと見ると、そこには黒髪の女の兵士が立っていた。いや兵士というより、装備からして騎士っぽい高級感がしていた。


「お前は荷台に引け」


 イリーナがボソッと僕に耳打ちして、馬車から降りた。


「どうしたんですか騎士様?私達はただ商いをしにきた、しがない商人なんですが」


 初めて聞いたイリーナの敬語に驚きつつ、僕とラースは静かに二人の会話を眺めていた。


「じゃあ荷台を見せてみろ。もちろん商品が乗ってるんだろ?」

「・・・いやぁ、ちょうど仕入れに向かってるところでしてぇ」


 そうイリーナが言うと、騎士は何やら紙を取り出した。


「入門時の書類には、商品をギルドに卸すとなっていたが?」


 その紙が出されると明らかにまずそうな雰囲気が漂っていた。それに門の方から更に4人の兵士が近づいてきているのが見え、言い逃れは出来なさそうかと僕は剣に手を掛けた。

 だがその時イリーナが振り返った。


「おい!!!馬車走らせろ!!!!」


 そんなイリーナの叫びと共に、運転手が鞭を持った時。その瞬間門から来ていた4人の内の一人の兵士の魔法が、馬に直撃してしまった。


「ラース行くよ!!」


 僕はショートソードを抜き後ろにいるラースに呼び掛けた。だがラースはすぐに動こうとはしなかった。


「な、なぁ今この人たちに言えば俺達逃げれるんじゃないか?」


 突然の事に錯乱しているのか、そんな事を言いだした。


「エルシア達はどうするんだよ!!変な事言ってないで準備しろ!!」

「あ、あぁ、そうか。そうだった・・・・」


 そんな僕と混乱気味のラースの会話の中、外ではイリーナと女騎士の戦闘が始まろうとしていた。


ーーーーー


 馬が殺されてフェリクス達を先に逃がすことが出来なくなった私は、二本のナイフを抜いて正面に構えた。


「どこでバレたんだか」


 そんな私の呟きに目の前の騎士は反応する事なく、あちら側も剣を構えた。


「・・・ッスゥ」


 騎士が馬車が動かないのを確認すると、私に突っ込んできた。が、やはりナイフを警戒してか、私のナイフが届かない距離から剣を振り下ろしてきた。

 私としては近距離戦に持ち込みたかったが、先手を取られた以上後手を踏まざる負えず、馬車から離れる様に横っ飛びをして回避した。

 だが追撃の手が緩まる事はなく、騎士は振り下ろした剣の勢いのままこちら向き下から突き上げるように振り上げ、私の眼前には剣の切先が今にも迫ってこようとしていた。

 私はその時咄嗟に両手のナイフでガードに入るが、流石に防ぎきることは出来ず勢いそのままナイフを弾き飛ばされてしまった。


「・・・ッチ」


 私はすぐに騎士から距離を取り、使いたくはないがフェリクスの所の使用人のナイフを取り出した。この距離ならあいつにもちゃんと見えないはずだし大丈夫なはずだ。


「荷台の子供もこちらの兵士が押えます。無駄な抵抗はしない方がおすすめですよ」

「・・・・あのガキは舐めない方が良いぜ」


 あたしがそう自信ありげに言うと同時に、騎士の後ろでは馬車に兵士四人が今にも乗り込もうとしていた。だが先頭で入ろうとした二人の兵士が、中から出てきた二つの石魔法に吹き飛ばされ馬車から転げ落ちていた。そしてその二つの石魔法はそのまま町の城壁まで飛んでいき大きな音を立て貫通してしまっていた。


「なっ!あの歳であんな魔法・・・」


 そんなフェリクスの魔法で城壁に空いた穴を見て騎士が驚いていた。だがそんな隙を見逃すはずも無く、私は間合いを詰めた。


「ッチ、しまっ、、」


 騎士が気づいた頃には私は懐に入っており、これで決まったと思った時。風を切るような音共に、耳元を矢が掠めた。あたしは咄嗟に危ないと判断して引いて矢の出所を見ると、どうやら門の上にも兵士がいたらしく矢を射かけていた。

 

「この距離であの精度かよ・・・」


 それなりに門からは距離はあったし、何より騎士の懐に入っていたのに私だけを狙えるって事は相当な手練れだろう。あんな兵士がいるって事は、どうやらこれは本格的に私たちは罠に掛けられたらしいな。


「女を狙え!!」

 

 騎士がそう叫ぶと同時に門上の兵士が矢を射かけた。それと同時に騎士はフェリクス達を狙うつもりなのか、馬車の方へ走り出していた。


「フェリクス!!!」


 私がそう叫び警戒を呼び掛けると。


「分かってますよ!!!」


 その声と同時に馬車の荷台を覆う布を突き破り、騎士を目掛けて石魔法が飛んできていた。


ーーーーー


 僕はイリーナの声に返事をしつつ、おおよその声の位置から予想して石魔法を馬車内から飛ばした。だが、手前すぎたらしく僕の飛ばした魔法で飛ばした石は、騎士の一歩前で砕け散ってしまった。


「ラース!!そっちは足止め頼んだ!!」


 僕はラースの返事を待たずに、破けた布から馬車を下りて騎士と向かい合った。


「君別に戦う義理は無いんだよ?私たちが保護するから大丈夫だよ」


 目の前の女の騎士は優しそうに笑って剣を引いて手を差し出してきた。だが僕はその手を取るわけにはいかない。


「すみません。それは出来ないです」


 僕は手じゃなく剣を構えた。


「・・・・そう、残念だよ」


 それだけ言って騎士は距離を詰めてきた。だが僕は後ろが馬車で避けるのは出来ないし、石魔法もさっき使ったばかりで準備出来ていない。だから僕は、奥の手として練習してきた火魔法を使って目の前に飛ばした。

 まさにゲームのファイアボールってやつの見た目だったけど、僕のそれはまだ制御しきれず、騎士の前で離散してしまった。その際僕の顔にも火花が当たって少し焼けたが、それだけでも牽制の効果があったのか、火を見た瞬間騎士は僕から距離を取った。


「・・・・なんなんだこの子供」


 石魔法の他に使える魔法を考えている時に、試しにやったら出来たのがこの火魔法だ。石魔法と違って、魔力消費量は多い代わりに咄嗟に使えるから有用かと思ったけど、今回のでこけおどしぐらいにしか効果が無いのが分かってしまった。


 だがそんな時、町の中心から馬車が戻ってくるのが見えた。どうやらあちらも逃げれてしまったらしい。

 それを見ると矢を避けていたイリーナは石魔法を騎士に向かって飛ばして、僕の元へ駆け寄ってきた。


「逃げるぞ!!」

「まだラースが!!」


 僕は今まで忘れていたと、一対二それに大人相手で大丈夫かと思い

焦って馬車の方を見た。

ーーーーーー


 俺ラースは、馬車に残って二人の兵士と向き合っていた。フェリクスの奴は、あの騎士と戦うらしく馬車を下りてしまっていた。


「ラース!!そっちは足止め頼んだ!!」


 そんな事を言われても、俺に大人相手に戦える自信が無い。だがそんな俺の気持ちを置いて二人の兵士が馬車に乗り込んできた。


「こっちもガキかよ」

「油断すんな。こいつも魔法使うかもしれんだろ」


 そんな会話をしながら俺に一歩一歩近づいてきていた。俺はそんな状況に半ば混乱しながらも剣を抜いて構えると、片方の兵士が剣を振りかざしてきた。


「すまんなガキ!!!」


 俺は剣を合わせて守ろうとするが、あっさりと俺の剣は弾かれどこかへ行ってしまった。そこでちょっとの勇気も抜け俺は腰が抜けてへ垂れ込んでしまった。

 だがそんな俺に容赦なく目の前の兵士は剣を振り上げた。

 だが俺はそこで死ぬことはなかった。


「ッチ、熱っちいなぁ!!」


 何かがあったのか、その兵士の剣は俺の肩をカスって馬車の床部分に突き刺さった。

 だが俺はその隙に落ちた剣を握り、何とか立ち上がって馬車から降りた。するとそこにはフェリクスとイリーナがそろっており、俺は少しだけ落ち着きを取り戻し心配したような目で見てくるフェリクスに言った。


「だ、大丈夫だ・・・」


 そう言うラースの肩から出血しているのが見えたが、致命傷にはなっていないようだった。そしてそんなラースをイリーナが抱えて僕らは走り出した。

 だがそんな僕らを、さっきの騎士が態勢を立て直して追いかけてきていた。僕らはそれから逃げるようにして、ちょうど近くまで来ていた先頭を走るブラッツの馬車に飛び乗った。


「門が閉じてるじゃねぇか!!!」


 僕らが馬車に乗り、イリーナに抱えられたラースに治癒魔法を掛けようとした時、ブラッツのそんな叫び声が聞こえた。


「僕がやります!!!」


 馬車一台しか通れないような門だし、僕の魔法でも壊せると判断し御者台から乗り出した。


「ブラッツさん!!!矢は頑張って避けてください!!!」

「なっ!!無理言うなって!!」


 僕はそんなブラッツを無視して石魔法を準備しだした。門は木製っぽいし弾速より質量重視で、目の前に石というか岩を作り出した。


「お前まじかよ・・・・」


 ブラッツがそんな事をつぶやいていたが、もうすぐ門の手前だったので僕は答えずそのまま門に向けて飛ばした。

 

 そして門がどうなったか確認する暇もなく、僕らの馬車はそこに突っ込んだ。

 結果だけを言うと成功だった。かなり車体はガタガタして僕は落ちそうになったが、ブラッツに抑えられて何とか落ちなくて済んだ。そしてそのまま馬車は僕の飛ばした岩の残骸をを交わして、町から逃げていった。


 僕はとういうと町から離れて落ち着くと、荷台に戻ってラースを看ていた。


「ラース大人しくしててね」


 とりあえずラースの肩を見るが、そこまで深い傷ではないようだった。それに魔法も大して使ってないだろうし、治癒魔法が出来ると判断して僕は魔力を込めた。


「お前大丈夫か?魔力足りるか?」


 イリーナが僕の肩に手を掛けて心配するように声を掛けてきたが。


「大丈夫です。もし倒れたらお願いしますね」


 一度イリーナと魔法の訓練をした時やらかした事があるが、魔力が無くなるとどうやら人は意識を失うらしい。だが今はそんな事言ってられないので、全力で治癒魔法をラースにかけた。


「ラース!あとちょっとだからね!!!」


 治癒魔法をかけながら、苦悶の表情をしているラースに呼び掛ける。

 そうしてだんだんと治癒魔法が効いて、ラースの血肉部分が埋まっていき傷口が塞がっていった。でも僕の魔力は限界だったらしく、そこで僕の意識は落ちた。


ーーーーーー


 俺が目を覚ますと、隣ではフェリクスは毛布を掛けられて寝てしまっていた。

 するとそんな俺にイリーナが近寄ってきて。


「フェリクスに礼は言っとけよ」

「ッチ、分かってるよそれぐらい」


 そんなのお前に言われなくも分かってる。それにそもそもこうなったのも、お前ら盗賊のせいなのに、なんでこの女が偉そうなんだよ。

 そう思うとだんだんとイライラしてきて悪態の一つでもつきたくなったが、顔色を悪くして寝ているフェリクスの顔を見ると、俺は開きかけた口を閉じた。


「・・・・ッチ、気分わりぃ」


 分かってる。フェリクスが悪い奴じゃない事ぐらい。でもだからこそカーラの家族を殺して平気な顔してるのが、気持ち悪くて仕方なかった。だから本当はフェリクスなりの理由があるのかと、聞いてもまったく悪びれずにいるから余計にフェリクスが何なのか分からなくなる。

 それにエルシアが大分嫌っているから、俺はバカだから分からないけど何か悪い事をフェリクスがやっているのかもしれない。そう考えて俺は今まで距離を置いていた。

 

 でもそんな俺にもフェリクスは今日、こうやって限界になってまで助けてくれた。


「ほんっとに分かんねぇよ。お前は」


 とりあえず今度落ち着いて話してみる。そこであのじじいとの決闘の事を相談してみようと思う。

 そうして、もしできたらフェリクスと仲直り出来、、、、


「そうじゃねぇよ。カーラの事考えろって俺・・・・」


 そうやって頭を悩ませていると、だんだんと瞼が下りてきた。

 そして気づいたら俺は、フェリクスの隣で日が暮れるまで寝てしまっていた。

 

 

 



 



 

 



 






 

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