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25.大物の任務

さて、リラとの話も終えたことだし、俺はヴェスパーに新たな任務をもらいにやってきている。


次はかなりの大物らしい。


期待ができるな。


「ヴェスパーさん、新たな任務を頼みます。

 次は大物なんですよね?」


「ああ。聞いて驚け。

 次の任務はな、なんと、この国の大統領・ベアーだ!」


まじかよ。


この国のトップだぞ!?


警備は厳戒態勢、常にSPが周りをうろついているはず。


当然、今までの殺しも大物だった。


だが、大統領は桁が違う。


ただ殺すだけならたやすいが、バレずにどう殺すか。


いや待て、大統領ってよく街頭演説しているよな?


俺の能力があれば、かえって楽なんじゃねえか?


俺の能力は視界にその人物を入れただけで成立する。


街頭演説を聞く雑多な観衆の中に紛れてヤッちまえば造作もないはずだ。


「その任務、俺たちに任せてもらえるのですか!?」


「ああ、だがな。

 今回は大物だ。

 警備もものすごいだろう。

 だからな、私たちの仲間も同行させたいと思う。」


うーん、俺とリラだけで十分なんだがな・・・。


むしろ、俺たちの殺しの方法に変に手出しされると、逆にバレるリスクが高まる。


俺の殺しの方法がバレるのも避けたいしなあ。


「その殺し、俺とリラだけに任せてもらえないでしょうか?」


ヴェスパーは驚く。


「お前たちだけで、大統領ベアーをヤるってか!?

 そりゃ、お前たちの実力は認めている。

 だが、さすがにそれはおごりが過ぎるんじゃあないか!?

 無理はするな。な?」


これが普通の反応だろう。


だが、俺とリラは半神半人。


常識など通用しない。


「一度、俺らにやらせてください。

 悪いようにはしませんから。

 命を懸けてもいいです。」


「うーん、そこまで言うならいいだろう。

 くれぐれも無茶はするなよ。」


ふう、とりあえずわかってくれたようだ。


「で、ヴェスパーさん。

 ベアー大統領はなぜ暗殺の対象になるんですか?

 敏腕大統領という感じで、世間でも支持率はそれなりのはず・・・。」


そう。この大統領に正義の鉄槌を下す必要があるのかは大事な問題だ。


「こいつは相当な悪党だぞ。

 こいつの悪行はざっとこんなもんだ。」


すると、ヴェスパーは資料を俺に手渡した。


そこには、ベアー大統領の悪行リストがずらっと書かれていた。


〇不正入学

バルタザールに賄賂を渡すことで、息子を大学に不正入学させている。


〇不正選挙

国民の支持率などウソ。本当は低支持率だ。さらに、選挙の票数もいじって自分や他の議員を当選させている。


〇賄賂

企業や富裕層から賄賂を受け取り、その人たちに有利な法律を作っている。


〇戦争の自作自演

軍事企業が儲かるよう、わざと戦争を起こしている。


〇感染症の自作自演

製薬企業が儲かるよう、わざと菌を生成し、感染症を引き起こしている。


〇他国への献金

他国にカネをばらまくことで自身はキックバックをもらう。

さらには他国の美女の性接待も受ける。


〇マスメディア買収

マスメディアに賄賂を贈り、自身に都合のいい報道をさせている。


〇増税による着服

庶民に増税を強い、それを自身のふところに入れる。


「まあ、他にもこまごまあるがな、ざっとこんなもんだ。」


「政治家がやりそうな悪行はほぼすべて網羅していますね・・・。

 こんなクズだったとは。」


「まあ、政治家なんてこんなもんさ。

 特に2世3世なんて世間知らずのお坊ちゃまだからな、ろくなもんじゃないぞ。」


「なるほど。

 この国の将来が不安になりましたよ・・・。」


「ならお前が政治家になって世界を変えるか?

 ははははは。」


「いやあ、俺はそういうのは向いてないので・・・。

 殺しで世界を変えてやりますよ!」


「よおーし、その意気だ!

 頑張りたまえ、期待しているぞ!

 ここまで殺しを完ぺきにこなす若手も久々だからな。」


「そうなんですか?」


「ああ。たいてい、最初の殺しでげろ吐いて引退するか、ヘマしてサツに捕まるか、だな。」


まあ、たいていはそうだろうな。


俺はサイコパスだし、この能力のおかげで警察にバレることもない。


「俺はそいつらのようにはなりませんよ、安心してください。」


「ああ、そう願っているよ。」


こうして、俺はヴェスパー事務所を後にした。


リラが口を開く。


「次の能力使用時、ジェイクの能力は間違いなく覚醒する。

 そうなったらお前はもう人間ではなくなる。

 その覚悟は本当にあるんだな?」


「ああ。俺はリラに永遠に添い遂げる。

 その覚悟はもうとっくにできているさ。」


「ジェイク・・・。」


リラはそっと俺の肩によりかかる。


こんな美しく健気なリラと永遠に一緒にいられるなんて、俺にとってはご褒美だ。


孤独も退屈もあるわけない。


こうして、俺たちはベアー大統領暗殺に向けて準備を始めた。


=== 作者あとがき ===


次回、ベアー大統領の悪行!


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