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私は強くてニューゲーム~レア素材を求めて仲間たちと最強錬金旅はじめます~  作者: 橘可憐
1章 プリンセス・ロザリアンロード

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錬金を始めた頃は体力を回復してくれる下級ポーションしか作れなかったロザリアンヌも、錬金術師としての腕も上がり色々な種類の素材が揃った事で、作れるポーションの種類もかなりの数になっていた。


HPを回復してくれるポーションにMPを回復してくれるポーション、擦り傷や切り傷を治すポーションに骨折などの怪我まで治してしまうポーション。

そして各種状態異常を治すポーションに一部の病気に対応できるポーション等々品質別にあげたら数十種類になる。


一通りの回復魔法を使えるロザリアンヌもヒールとキュアを使えるアンナも、その数々のポーションを念のため3本づつマジックポーチに入れてある。


そして今回転移魔晶石が作れたことで、Sランクダンジョンの攻略準備もほぼ済んだように思えた。


「他に何か用意する物ってあるかな?」


ロザリアンヌが夏季休暇に入り、Aランクダンジョン攻略にダッシュで挑む中アンナに尋ねてみる。


「泊まり込みはするの?」


地中から這い出てくる超大型ミミズに派手な魔法を放ちながらアンナが聞いてくる。


「お風呂に入れないよ?」


その方が効率的だとは分かっているが、ロザリアンヌは泊まり込みには消極的だった。


「クリーンは覚えて無いの?」


ロザリアンヌとアンナそしてキラルとウィルにフルボッコにされ、瞬く間に倒された超大型ミミズのドロップ品を拾うアンナに聞かれた。


「何だっけ?」


「浄化の派生で色んなものを清潔にできる魔法よ。身体の不快感も服の不快感も一瞬で無くなるわよ」


「覚えているけど使った事無かったわ」


ロザリアンヌはまだ使った事の無い魔法が結構あった。


「取り合えず非常食を用意しておけばどうにかなるんじゃない」


アンナは別にそこまで決めずに臨機応変で行こうという考えの様だった。

ロザリアンヌは最近は決めた通りに物事が運ばない経験ばかりをしていたのでその考えを受け入れ、非常食の用意だけはしておこうと決める。


そしてAランクダンジョンの踏破も間近と迫った68階層を攻略中ウィルが突然叫び出した。

何事かと思っているとウィルも漸く擬人化できる様になったらしい。

今直ぐに擬人化しようとするウィルを「ここで全裸は困るよ」と説得し、この日はこれで攻略を終わらせた。


そしてアンナの店に戻りワクワクしながら見守っていると、ウィルは小学生位の可憐な少女の姿となった。


「ウィルは女の子なんだね」


ロザリアンヌが思わず発した言葉だった。


「やっぱりウィルは世界一可愛いわ~」


アンナはウィルを抱きしめ喜んでいた。


「ウィルの装備も必要ね」


ロザリアンヌが確認する様に聞くと「アンナとお揃いが良い」とすかさず答えるウィル。


「分かった、アンナとお揃いね。武器も傘で良いの?」


念のため尋ねると「魔法はあまり使えないかも」と悲しそうな表情を見せた。


「分かってる」とウィルの頭を撫でながら傘は一応杖扱いだからなと考える。

そしてふと思いついた≪鞭≫を提案する。


普段はグリップだけの状態で、戦闘中はボディーがグリップから伸縮自在に飛び出す様にして、できるだけ軽く強靭に、そしてデバフ盛々当然攻撃力2倍性能付き。


「うん、ソレ使ってみる」


ウィルの了承も得たので早速家へ帰って練成開始。


アンナの時に躊躇したピンクを使った甘ロリドレスと複製した装飾品とブーツを先に用意する。

そしてちょっと試行錯誤に時間は掛かったが、思った以上に高品質で超軽量化された鞭もどうにか作り上げる。


(最強少女爆誕だね)


ロザリアンヌは内心で呟きながら自分が作った装備品を確認し、アンナの店へと急ぎ届けた。


「ふ、ふ、ふ~、これどうよ」


自信満々でウィルに差し出すと、ウィルも思ったより早いできあがりを喜んでいる。


「色もデザインもちょっと違うけれど、アンナとお揃いって事にして」


ウィルに突っ込まれる前に先に謝っておく。


「うん、とっても嬉しい。ありがとう!」


ウィルは納得してくれた様なのでロザリアンヌは大満足の息を吐いた。


「これからも一緒に頑張ろうねウィル」


アンナも大満足してくれたらしくウィルの頭を撫でながらニコニコしていた。



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