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私は強くてニューゲーム~レア素材を求めて仲間たちと最強錬金旅はじめます~  作者: 橘可憐
1章 プリンセス・ロザリアンロード

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「可愛い~~」


新しい防具を身に着けたキラルにアンナはメロメロだった。


「私も絶対に擬人化できる様になってみせる」


ウィルは嫉妬も含めてさらに挑戦的な態度を見せていた。


「それでね、これアンナの分の装備品よ」


ロザリアンヌが甘ロリ服と装飾品とブーツを渡すと、アンナは少し戸惑っていた。


「こんなに凄そうな物はさすがにいただけないわ」


お金を払うと言ってきかないアンナにロザリアンヌは、複製できるようになった練習で作った試作品だと説明し、今回は気にしないで受け取ってと押付けた。


実際にお金を払うと言われても、そういうお金に関する事はすべてソフィアに任せていたので、ロザリアンヌはこの装備品一式を売ったとしていくら貰って良いかまったく分からなかった。


「コレを着て貰わない事には、このドレスが浮いてしまいそうで怖いのよ」


ロザリアンヌは自分の着ているゴスロリドレスを指さし納得させる。


さすがにこの世界でもゴスロリはメジャーでは無いので、ロザリアンヌと言えども一人で胸を張って着て歩く勇気はまだ無かった。


「私がこれを着て一緒に歩いたらかなり目立つと思うわよ、それは大丈夫なの?」


「慣れれば大丈夫・・・」


尻すぼみな返事をするロザリアンヌの元となっている私は実は強がって虚勢を張る割には小心者な面もあり、他人は関係ないとか言いながらお節介を焼きたくなるという面倒な所があった。


それなのに今世でロザリアンヌとしてやりたい事はやると決めた事で、さらに複雑で面倒くさい性格になっていると思われる。


「そうよね、探検者達ももっとお洒落になっても良いと思うわ。私達から意識改革を始めるのね」


アンナは良いように解釈するとロザリアンヌが渡した装備品一式を「ありがとう」と言って受け取ってくれた。



「それじゃ行きましょう」


甘ロリに着替えたアンナは気分が華やいだのかいつもより機嫌が良い様だった。


街を歩く探検者達に可愛いと声を掛けられる度に初めは少し顔を赤くして照れていたが、最後には「そうでしょう」とか「当然よ」とアンナもそしてロザリアンヌも余裕で返事をする様になっていた。


慣れって凄いというよりファッションに関しての乙女心は強いと感じたロザリアンヌは、やっぱりアンナと一緒で良かったと心から思っていた。



そしていつもの様にAランクダンジョンに出向くとキラルは、ピコピコハンマーを使った戦闘に慣れるべく早速魔物に突進していた。


ピコピコハンマーを手に小柄な体を軽快にそしてしなやかに動かし戦う様子は前衛でもまったく問題無いと感じさせた。

やっぱり戦闘センスが違うのだろうなというのがロザリアンヌの感想だった。


キラルは何の問題も無く、もしかしたらロザリアンヌより上手くピコピコハンマーを使いこなしていた。



そういうロザリアンヌの武器は手袋だった。


杖やスティックの様な武器も考えてはみたが、後衛で素早い魔法の発動を考えた結果とドレスに合わせて考えた末の手袋だった。

手袋はとても魔力の通りが良く作られ、当然魔法威力2倍の効果を付与してある。


複製できるようになった事で付与効果の移し替えも自由自在にできる様になっていた。


腕輪との付与効果が重複するかは分からないが、重複してくれれば良いなと思ってはいた。

例え重複しなかったとしても気分の問題で、もしかしたらプラシーボ効果があるかも知れないしと考えいた。



「付与効果って思ってた以上に凄いわね」


腕輪にアンクレットとブローチを着けたアンナの感想だった。


いつもより威力の高い魔法をバンバン放てるのが気持ち良いらしく、アンナも以前より格段に好戦的になっている様だった。


そして一番すごいと感じたのは言うまでも無くドロップ率だった。

3人分の効果だから当然だよねと言う感じでバンバンドロップしていた。


私達は確実に見た目からしても高ランク探検者になれた事は間違いないだろう。


「この調子で闇の精霊の元へ辿り着くまで頑張りましょう」


70層あるAランクダンジョンを確実に進んでいる2人と2体の精霊達だった。



キラルがやたら急いでいたのは擬人化する為だったが、闇の精霊に会うために始めた高難易度ダンジョンの攻略だ。


キラルは闇の精霊に会って確かめたい事があると言っていたし、ロザリアンヌも装備が充実した事で一刻も早く闇の精霊に会いたいと改めて考え始めていた。


この先で何が待ち受けているのかは分からないが、いまだに踏破されていないSランクダンジョンに挑む準備もそろそろ始めようと気合を入れるロザリアンヌだった。



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