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私は強くてニューゲーム~レア素材を求めて仲間たちと最強錬金旅はじめます~  作者: 橘可憐
3章 雪と夜の国

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諸事情から女性エルフのエリスを男性エルフテンダーへと変更しました。

あと部屋数も六つから八つに増やしてます。更新をお待ちいただいていた方々にご迷惑をおかけして申し訳ありません。


気がつくとフェンリルの姿は音もなく目の前から消えていて、フェンリルの居た場所に転移紋があった。

ロザリアンヌ達は揃ってその転移紋に乗ると、薄い水色の扉の中にあった小部屋へと戻ってきていた。


「どうするの? 他の扉も潜ってみる? それとも解放されたっていうダンジョンを確認しに行ってみる?」


キラルが無邪気に聞いてくる。


「どうせだから全部のダンジョンを解放させてしまおうよ」


まだ確定ではないにしろどの扉の先にも聖獣がいて、その聖獣に会う事でダンジョンが解放されていくのは決まっている事だと思う。

扉は全部で八つあるのだ。この場所から解放されるダンジョンの場所までどのくらいあるか分からないが、いちいち八回も行ったり来たりしていられない。

どのみちダンジョンを踏破しなくてはならないのだ。ロザリアンヌはそのたびにここへ戻ってくるのも面倒だと考えた。


大きな空間へと戻ると隣にある薄い藍色に近い扉を開く。

思った通りそこはさっきの部屋同様六畳ほどの広さでその真ん中には転移紋がある。


ロザリアンヌ達は迷う事なく揃って転移紋に乗った。

そしてまた地中深く落ちていくような感覚の後転移紋があった部屋と寸部違わない部屋に到着する。


「今度は僕が扉を開けるね」


二度目ともなればかなり警戒心も薄れ、気づけばキラルが扉を開け放っていた。


するとそこには木々の間から朝日が眩しいほど輝くジャングルのようなフィールドが広がっていた。

この大陸が雪に覆われ、フェンリルのいたフィールドが雪景色だった事から、まさかそこにジャングルがあるとは思ってもいなかった。


「びっくりした~」


ロザリアンヌは想定外の事に声も出せずにいたのでキラルの発した声で我に返る。


「ホントびっくりだね」


温度調整機能付き認識阻害マント通称便利マントがここでも役に立ちそうだった。


「やはりここもダンジョンとは違う空間なのだろう。ならば聖獣を探す事を目的にするのが先決だな」


レヴィアスの発言にロザリアンヌは素直に頷いた。

要するに雑魚敵はなるべく無視し、採取物やお宝に夢中になるなとロザリアンヌに釘を刺したのだろう。

もっとも宝箱がここにあるかどうかなど分からないが・・・。


「それじゃ手分けして探す?」


「手分けするって?」


「僕とレヴィアスとロザリーは念話が通じるでしょう。これだけ広いと探すのも大変じゃない。だから三方向に分かれて探せば手っ取り早いかなって」


「このような場所でロザリーから離れるのはあまり賛成できないな」


キラルの提案にレヴィアスは難色を示す。


「でも別に強そうな敵もいないよ。こんな所少しでも早く出たいよ」


「森の中での護衛なら私にお任せください。慣れております」


何やらテンダーが力強く前に出る。


(まぁ確かにジャングルも森っていえば森なんだけど、キラルやレヴィアスと離れてテンダーと二人での行動か・・・)


薬草採取をしていた時はすでに勝手知ったるエルフの森だったのであまり抵抗もなかったが、ロザリアンヌは初めて来た場所でキラルとレヴィアスと離れるのは少し不安だった。


しかし雪原とは違い木々に阻まれ視界も悪いジャングルに長く滞在したくないという思いはロザリアンヌもキラルと同じだった。

どこまで続くかも分からないジャングルの探索は考えるだけでも息苦しい。


「こまめに連絡を取り合おうね。じゃぁ僕はあっちに行くから~」


ロザリアンヌが返事をする前にキラルは木々をすり抜けるように飛び立った。


「では私はあちらに行くとしよう」


レヴィアスもキラルを呼び止める事もせずに別方向へと飛び立つ。


「それでは私たちも参りましょうか」


「じゃぁ全速力で行くわよ」


テンダーに手を取られるようにされロザリアンヌは仕方なく地面を蹴った。



情報公開解禁されたので投稿を再開しました。

活動報告に詳しく書きましたが、7月19日にTOブックス様よりこの「強くてニューゲーム」が

『私は強くてニューゲーム~レア素材を求めて仲間たちと最強錬金旅はじめます~』というタイトルで発売されます。

すでに↓のURLサイトにて予約も開始されています。

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=186257459

よろしければお手に取っていただけると幸いです。

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― 新着の感想 ―
読みかえさないとすっかり忘れてしまっている…
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