出会い。
今日は、先輩との出会うまでのお話です。
「佐藤・・・今回もルームシェアしてくれないか?」
それは予想もしていない一言だった。
というのも、2年目以降もルームシェアをしているケースは前例がなかったし(知らなかっただけカモだけど)、特に私の場合は同期とのルームシェアがうまくいかなったことを会社も知っているはず。
なんで私が・・・という想いが溢れて、おそらく上司に、表情で感情を読み取られてしまったようだった。
上司が、
「お前がルームシェアをうまく行かなかったことは知っている。本当に、無理なら会社に掛け合うけどどうするか?」
私は迷った。
できることならルームシェアは避けたい。
避けたいのだけど、ここで会社に自己主張を通すのも、なんか気が引けた。
迷いに迷ったが、とりあえずやってみて、ダメだったらその時考えよう。と思うことができた。
この決断については、過去の自分を誉めたい。
あの時、やっぱりルームシェアは絶対無理だと会社にNG宣言をしてしまっていたら、確実に今の自分はいなかったし、
このあと始まる最高で最強な1年間を過ごすことにはならなかっただろう。
そうして、私はルームシェアを受け入れることにした。
話を聞くと、ルームシェアするのは、同期ではなく、先輩ということがわかった。
そこでまたびっくりしたが、まぁ今更後には引けない。
むしろ、先輩の方が後輩とルームシェアとかいやだろうなと思い、できれば先輩の方から会社に無理だと言ってもらってこのルームシェア計画、なくならないかな〜と直前まで思ってた。
事前に上司経由でLINEを交換し、入居日とか諸々打ち合わせをして、いよいよ入居日。顔合わせ当日。
私は近隣からの移動、先輩は遠方からの移動。
私は朝に荷出しして、夕方に荷下ろし予定。先輩は前日に荷出しして、当日に荷下ろし予定とのことなので、先輩が先にかぎを受け取ってくれることになった。
移動当日。午前中に無事荷出しして、夕方。
引っ越しのトラックと共に新居へ。そこで初めて先輩に会うことに。
「初めまして!!!」と顔を上げた瞬間。
その瞬間で、人生初の一目惚れとでも言おうか。全身に衝撃が走った。
先輩は私のドストライクのタイプの人で、眠っていた恋愛感情が一気に蘇る気がした。