第二話「通り魔の正体」
するとやっと分かってくれた。
「じゃあさ、家に来て。この料理より美味しいわ」
じゃあ始めから言え!! ん?何か世界が歪む?
すると恐ろしい顔が姿を見せた。例えると…
「鬼!?」
いや、どこかで。あの日、いや。
「通り魔だぁ!」
間違いない!死ぬ時。倒れた瞬間。あの恐ろしい顔。ん?
彼は仮面を被っている?うん?
「レア。ナイフない?」
「うん。あるよ。身を守る用に」
「貸して」
ほとんど無理矢理にナイフを、奪う。力を込めてぶるぶる震える手を抑え仮面の紐を切る!!するとそこから見えたのは…
「部長!?」
ああ。間違いない。あのくっきりとした目。小さめの唇。
「何故、俺を殺したんですか!?そして今!何故、ここに居るのですか!?」
「お前、羽崎か。良いだろう、簡単な話だぜ。俺は、お前が俺に迫るのが気に喰わなかった。いつか、追い越される。あの会社は命。お前が死ねば成功。お前より俺の下で優秀な奴はいないからな。理不尽だがな」
「そんなの可笑しいだろ!!」
「ちょっ!ケントくん!やめて!」
「うっせえ。帰ってろ!」
暴走したケントは愛していたレアをふっとばした。レアは悲鳴を上げて帰っていった。
「で?何でここにいるんだよ。」
「直ぐに犯人として逮捕されてしまった。死刑となった。だが、俺は異世界に生まれ変わってな。お前に会えるかもな。とな。仮面を被った方が、お前は怒りに触れるだろう。」
「で?俺に会って何をするんだ!」
胸元を引っ張る。
「お前レアとか恋人できたらしいな」
「ああ。」
「そいつは俺の求めた女性だ。お前をもう一回殺してレアと付き合うんだ。」
月明かりの下で、二人の男性は喧嘩をし合う。
どうなるのか。
続く