噂
女子中学生A「ねぇ?知ってる?」
女子中学生B「なに、なに?」
女子中学生A「クマの呪い。」
女子中学生C「なにそれ?」
女子中学生B「知らない」
女子中学生C「呪いなんて(笑)」
女子中学生B「どうゆうの?」
女子中学生A「なんか、虐待とか、
そうゆうの受けてる子供の親が、
クマのぬいぐるみに殺されるってやつ。」
女子中学生C「ぬいぐるみに(笑)?」
女子中学生B「なにそれ怖。でも、
本当だったら、それってヒーローじゃない?」
女子中学生A「そうなんだよ!
あの前にやってたアニメみたいで!」
女子中学生B「まじ!?私も見てた!!」
女子中学生D「ねえ、、
それって、、キーホルダーとかでもさ、、
良かったりするのかな、、?」
女子中学生A「、、、多分、、」
女子中学生C「どうやるの?」
女子中学生A「何かクマのぬいぐるみを、
強く抱き締めて、"助けて下さい"って、
3回唱えるらしいよ。」
女子中学生D「そう、なんだ、、」
母が無くなって以降、私は。
実の父親から虐待を受ける様になった。
父「誰のお陰で飯が食えると思ってんだ!!」
ガシャン、、
「やめてっ!!
いたいっ、、」
父「何を言っても分からねえ奴が、、
この、、馬鹿娘が!!!」
お母さん、、、
お父さん「日曜は何処かに行こうか?」
お母さん「いいわね。
じゃあ、お弁当作らなきゃねっ、」
「やったあ!!
甘い卵焼き!」
お父さん「唐揚げ!」
お母さん「もぉ、食いしん坊なんだからっ、」
明るい。皆から、羨ましいがられる様な、
そんな、幸せな家族だった。
優しいお母さんとお父さん。
大好きだった、、
キィィィ、
ドカッ、
「いたっ、、
お母、さん、、?
お母さん!!!
お母さん!」
雨の日。
一緒に買い物に行った帰りに、
車が突っ込んで来た。
お母さんは、私を守る様に、
咄嗟の判断で、車と私の間に入った。
お父さん「母さん、、」
お父さんの泣き顔を見たのは、
それが最初だった。
お父さん「どうして捕まらないんだ!!」
警察「いや、だから、何度も言いますが、
まだ、捜査の途中でして、、」
お父さん「1年!!
アイツが母さんを殺してから1年が経つんだぞ?
人殺しが1年も何も裁きを受けずに、
どうして、のうのうと生きてるんだ!!」
警察「落ち着いて下さいよ、、
今やってる最中何ですから、、」
お父さん「無能な警察が!!
この税金泥棒が!!
いつになったらちゃんと仕事をするんだ!」
警察「あまり、言葉が過ぎると、
公務執行妨害で逮捕しますよ?」
お父さん「くそっ、、」
お父さん「どうしてだ!!
どうして何だ、、
母さん、、」
お父さんは私が寝た後、
お母さんの写真を見つめ、
私にバレない様に泣いていた。
その後は容疑者は逮捕されず、
その事件は無かった事になった。
手元には虚しくも、お金だけが残った。
お父さん「くそっ、、、
糞野郎、、、」
父さんは遺族の会に入り、
駅でチラシを配ったり、
署名運動をしたりと、
活動を続けたが、
度々揉める事があり、
日に日に父さんは変わって行った。
「ただいま、、」
父さん「おかえり、、
なあ?」
「んっ?」
父さん「酒を、買って来てくれ。」
「父さん、、飲み過ぎだよ、、」
その頃には既にお酒に頼る様になっていた。
父さん「口答えをするんじゃない!!」
「いたいっ、、、」
同時に私に暴力を振るう様にもなった。