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「本日は私目のような新米のパーティーにお集まりいただき誠を嬉しく思います。今の季節はタンポポが綿毛をつける時期ですが私目もそれをお手本にするように親元を巣立って居行きましたので皆様のご子息ご息女も早々と旅立てると私目は思っております。して私目もまた若輩ながらこの世界で生きていく術を身に着けていくために皆様のお知恵を貸していただきたく存じます。何卒御迷惑をおかけしますが若輩者の私を見守りくださいませ。以上をもちまして開会の言葉といたします。どうぞごゆるりとパーティーをお楽しみください。」


今のくそ長ったらしい拝啓を言ったのが俺、考えたのも俺。頑張ったよ。校長先生のながーーい話をベースにして自分の入社面接の質問内容とかの突かれたところとかもはじき出して書いたんだからさ。俺長い文章考えるの苦手なのよ。校長先生の話並みとは言わないけどさ頑張って考えたんだよ。貴族相手にはさ謙った言い方にしておかないと仕事ができる人間とか生意気って思われるし俺はあんまり仕事する気が無いって思わせた方がいいんだよな。実際そうだし。


「お疲れ様です。アレン、続けて悪いですが来賓への挨拶があります。」


ミーシェルにお礼を言われて次の予定を思い出していく。


「えっと確か国王陛下とデーヴァ伯爵とその筋の人間だっけ?」


「はい、後アイーヌン男爵にも挨拶が必要です。」


「えっと兄上が馬鹿やらかした?」


「ええ、結局次ぐことにはならなかったようですがアイーヌン男爵が迷惑をこうむっているので少なからずは挨拶が必要かと。」


「了解。」


さて今日ばっかりはサボるわけにもいかない。なんせ今後の仕事量や将来の安定を図るための大切なパーティーだ。けれどむっちゃサボりたい好印象を持つとか本当にめんどくさいんだけど。


スキル『怠力』発動

スキル『好印象』を獲得、実行いたします。


ふうめんどくさいことはしなくて済みそうだな。


「5日ぶりだなアレン。仕事は熱心にやっているか?」


「一応は。」


「一応では「陛下、アーレギオン様は領内の1月分の仕事を終えていらっしゃいますわ。」……それはすごいな。これなら王太子にさせた方が良かったんじゃないのか。他の兄弟と比べてもとてもすごいぞ。」


ミーシェルよ、そんな大きく言わんでくれ仕事が増える。


「あくまで領内だけでのことです。外交が交わるとなるとめんど、関わり方がまだわかっておりませんので。」


「今の言葉は聞かなかったことにするが仕事が終わっているならサンタナの国に行ってはくれないか。あちらの王がアレンの顔を見たいと言っていてな。外交とは違う家族交流だから気にするな。」


ち、俺の断る理由が潰された。けれど仕方あるまい。


「アレン、お願い。私も一緒に行くから。」


母上にここまで言われてはしょうがないのだ。


「わかった行くよ。」


こうして更なる面倒事が増えてしまったのだった。

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